話したい2【桃】

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A side

ころちゃんの家に着くと、もう全員分の靴が揃っていた。


こ「いらっしゃい。Aが会いたいって言ってるって言ったら、みんな飛びついて来たよwww」


ケーキが崩れないように、体だけころちゃんにひつっく。


あっ！作ってくれたの？なんてわかってたくせに、嬉しそうに私からケーキの箱を受け取るころちゃん。
こんなに喜んでくれたら、作りがいがある。


こ「ケーキ切るからちょっと待ってて。」

ってリビングに通されたら、みんながいる。


る「Aちゃん、体調良くなりましたか？」

な「大変だったね。」

り「元気になってよかったー！」

ジ「顔色よぉなって。安心したわ。」


るぅとくんとななもり。さんと莉犬くんとジェルくんにお礼を込めてお辞儀をする。
どこに座ろうかな〜、と思ったけど、さとみさんが居たからその横に座った。


さ「元気になってよかった。」


横に座った私の頬を触りながら、優しく微笑むさとみさん。
外から来た私の頬は冷えてて、部屋の中にいたさとみさんの手が暖かかった。
前とは逆だ、って思って笑ったらクシャクシャって頭を撫でられて、顔を逸らされた。


こ「はいはい、いちゃいちゃしてないで。」


ころちゃんが戻って来たから、さとみさんに近付いて、ころちゃんが座る場所をあける。


る「美味しそ〜！」

り「いっただきまーす！！」

ジ「んまぁ！」


みんな喜んでくれてる。
ころちゃんが私の分も切ってくれたので、一口食べる。
カスタード、ちょっと甘すぎたかな？
割といちごが甘かったからもう少し控えめでも良かったかも…。


さ「めっちゃうま！この辺の店？」

こ「何言ってんの。Aの手作りだよ。」


「「「「「はぁ！？！？」」」」」

きれいにハモる。
え？そんなに驚くこと？


な「なんかめっちゃいちごもキラキラしてたし、普通に売り物かと思った…。」

こ「この前迷惑かけたお詫びとお礼だって。」

ジ「料理もできるしお菓子も作れるん？」

り「女子力高い…。」


私にはこんなことしかできないから。
料理だってお菓子作りだって、特別上手なわけじゃない。
特にお菓子作りなんて、みんながバレンタインとかしかしないだけ。
私からしたら普段作ってないのにああ言う時にだけ作れる人の方がよっぽど才能があると思う。

それでも、美味しそうにみんなが頬張ってくれるのは嬉しい。

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