話したい2【桃】

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Colon side

やっぱり、と思ったが、夕方からまた熱が上がってきた。


こ「…だめだ。38.6℃」


「ゔ〜…」


まだぐずぐずに戻ってしまった。
唸りながらぐりぐりと僕の胸に頭を擦り付ける。

あと1時間で3人枠が始まってしまう。

さところ放送の時は、Aは寝てたし、解熱剤が効いてたのもあって、大人しくしてくれていた。
ちょくちょく様子見ながら問題もなく配信は終わったけど、3人枠…どうしよう…。

熱が上がってるAが何しでかすかわからない。

大人組・子供組だったら良かったんだけど、今回はゲーム上手い組の3人だ。

僕とさとみくんは同じように枠に入っちゃうから…。

ゲーム中ミュートもなかなか難しい。

昼過ぎまで37.0度台だったから、このまま大人しく行けるかなー、と思ってしまったのが間違いだった。

最後の全員枠も鬼門だ。


こ「A、僕たちの放送中は大人しく寝てて？」

「ん〜…」


頷きも、拒否もしない。
しんどいのか、息が荒くて可哀想になる。



さ「こっから数時間あるんだもんな…。」

こ「せめてリレー放送終わってから話せば良かった…。」

さ「そんなとこ後悔してもしゃーねーだろ。現状をどうするかだよ。…とりあえずななジェル莉犬に連絡してみるか…誰か来てくれるか。」


放送中だけどごめん、と思いながら、グルチャに投げる。


ちょうど雑談中だったのか、ジェルくんからすぐ返信がきた。


ジ『枠終わってからになるけど行こうか？』



さ「ジェルが来てくれそう。」

こ「まじか。ほんとみんなに迷惑かけてごめん…。」

さ「緊急事態、緊急事態。仕方ないよ。」



る『いっそのことみんな集まっちゃえばいいんじゃないですか？』

り『でもそれはうるさくならない？Aちゃん寝れないよ。』

な『とりあえず、今の枠終わったらジェルくんがころんの家に行こう。さとみくんは一回帰って、自分の家で参加してね。』

さ『いや、俺もいるよ。さところ枠それでいけたし。』

な『さとみくんが居たらAちゃんに何かあった時、ミュート機能が使えないでしょ？るぅとくん1人にさせるの？』



さ「…なーくん、なんというか…さすがだな。」

こ「その発想はなかった。熱低かったとは言え、ぶっちゃけよく乗り切れたな、さところ枠。」

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