足場のありか ページ20
『…よく分かったな』
掠れた声で呟く。本当は、あの子にひっぱたかれそうになった時からずっと怖かった。自分が人に手を上げられるのも、誰かが殴られそうになってるのを見るだけでも、足が竦んで動けなくなる。
ut「無理させたくないねん、理由は聞かんよ。ただ、何でも自分だけで解決しようとするのはあかん」
鬱がそっと私の頭を撫でた。ヒョロヒョロで指も長くて綺麗なくせに、ちゃんと男子な骨ばった手。何となく、だんだんと落ち着いてくる。
『でもさー、女の子に呼ばれたら行きたくなっちゃうじゃん』
甘やかすのには慣れていても、甘やかされることには慣れていないので、鬱に優しくされることに若干きまり悪さを覚えながら言う。
rb「だから怪しい言うとったやろ。さっきだっておかしい思たから止めようとしたのに…」
『女子の友達欲しかったんだよ』
sha「普通人気のない場所に行くって時点で怪しめよ」
『久々すぎて考えてなかった』
これだから顔のいい幼馴染みなんてもの持つんじゃなかった。そんなことより、よくここにいるって分かったな。
rb「ある程度向かった方向とありがちなシチュエーション考えたらここしかないやろ」
『心読むの止めてもらっていいか』
ナチュラルに怖い。え、私ポーカーフェイス下手？
sha「連絡したし、そろそろグルッペンたちとかゾムたちも来ると思うで」
シャオロンが言うが早いか、遠くから階段を駆け上がる足音が聞こえてきた。
『鬱離れてくれ今すぐに』
頭を撫でっぱの鬱の体を引き剥がす。
ut「えー、珍しくしおらしいAちゃんを手元で愛でてたいのに」
『きしょ。ゾムとお前には近づかないと指切りげんまんしたこと思い出したんだよ、見られたら即ち私の胃が死ぬ。半径10mは離れろ』
ut「部屋の広さ的に無理そうやねんけど」
rb「どういうコントやねん」
ならば私から離れよう、と元ドア方向に飛び退った時、破られたそのドアの向こうから飛び出してきた人影に衝突した。
『あぶぇっ』
???「おっ！？」
後ろから聞こえるバリトンボイス。ズデッと相手もろとも転けて見上げれば、目映い金髪に紅の瞳。
gr「A、君は人にぶつかるのが好きなのか」
『んな訳あるか』
グルッペンだった。
tn「急いで来たけど、何やもう終わっとるみたいやな」
os「ほっぺた腫れてる、大丈夫？」
向こうからは他の役員たちもやって来ている。何か無駄に大事になってね？…でもまあ、心配してくれる人が沢山いるのは嬉しいかな。
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きつね君。(プロフ) - 夢主ちゃんイケメソ…この子に恋しない子達は絶対目が溶けて無くなってるのね!!(確信)…夢主ちゃんの世界に僕らはいることって可能っすか？(((ぽまえ処す (2022年7月31日 23時) (
レス) @page41 id: f4cd021470 (このIDを非表示/違反報告)
つらら - え、イケメン毒舌夢主てゃん好き、、結婚しt((殴 更新待ってます!!!!! (2021年10月21日 21時) (レス) @page41 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)
makomatsu2524(プロフ) - 更新wktk!!楽しみに待ってます!!!! (2021年7月16日 3時) (レス) id: 2e33e63444 (このIDを非表示/違反報告)
時雨坂 - 更新楽しみにしてます！ (2021年1月29日 22時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
arara - 更新ラララ。あ、これからも頑張ってくださいね！ (2021年1月7日 15時) (レス) id: 2f36c0631c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年9月23日 18時
