第三十一話 違う"色" ページ33
『ショッピさん、自分の部隊をめちゃくちゃ大切にしてるんですね』
訓練の様子を見て目許を緩ませているショッピさんに言う。
syp「そらそうでしょ、自慢の部下ですもん。隊長陣は皆そうやと思いますよ。お互いに自分とこの部隊が一番やって譲らへんから」
zm「当たり前やろ！うちの子可愛いになるのは必然や」
そっか。まあそうだよなぁ…部活とかで部長が「うちの後輩が一番可愛い」になるみたいなのと同じ感覚なんだろうな。帰宅部だからわかんないけど。
zm「ショッピくん、もうええ？」
ゾムさんが焦れったそうに言う。
syp「あぁええですよ。暗殺部隊の方行きましょか」
頷いたショッピさんを見て満面の笑みになったゾムさんは、鼻唄を歌いながら私を引っ張っていく。
『あの、気になったことがあるんですけど』
syp「何すか？」
移動しつつ、ショッピさんの服をくいと引いて訊く。
『軍人さんたち…若い人多くないですか？僕とあんまり歳変わらなそうな人ばっかりな気がして』
そう言うと、ショッピさんはフワッと笑って答えてくれた。
syp「そうっすね、そもそも幹部がまだ青二才の20代ばっかやし。革命を起こしたのが俺ら若い世代なんすよ。簡単に言えば、この国は体制も人材も新しいんす。俺らに協力してくれた頭の柔らかい熟練士官の方々には、国境警備や士官学校の教師をして頂いてるんすよ。だから城に居るのは殆どが16で士官学校を卒業した新兵やな」
16で卒業ってことは、同級生以上の人ってことか。
zm「ま、心配せんくてもすぐ仲良くなれるで！」
ゾムさんが私の不安を払拭するように声をかけてくれる。
『そうだといいんですけど』
皆でかい人ばっかで怖いんだよな。曖昧な返事をしていると、ゾムさんがいきなり一室の扉を勢いよく開けた。
zm「ﾁｨｰｯｽ！お前ら今日も励んでるか？」
人の気配なんて少しも感じなかった室内には、5、6人程の軍人さんたちが訓練していた。私たちが入ってきたのを見ると、訓練の手を止めてパッとこちらに駆けてくる。
「隊長おはざます！」
「ゾム先輩、待ってましたよ」
「遊撃部隊長もご一緒なんですね！」
口々に話しかけられ、2人は笑顔で応対している。
「あれ、初めまして？どこの子？」
突然訊かれ、思わずたじろぐ。
zm「俺らの連れや。明日グルッペンから説明あると思うわ」
その言葉に暗殺部隊の人たちはなるほど、と言いよろしくと握手してくれた。遊撃部隊とはまた違う温かさがあっていいな。そう思った。
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RURU - あああああ好きです(好きすぎて発狂) (2021年1月10日 15時) (
レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの(プロフ) - 今まで読んできた中で総統の目を「ルビーを王水に溶かした」って表現してるの 初めて 好みすぎた (2020年11月23日 22時) (レス) id: d277476c39 (このIDを非表示/違反報告)
ちびごん1 - あ、これ、聖女が夢主ちゃんパティーンですね！！うん！知ってた！！(長年の勘(約五ヶ月))月奈ちゃんが限界オタクなら辛いんだろうな(スマホを持ってない場合)うおおおおお！早く二人が再会して元の世界に戻れることを祈りまああああす！(近所迷惑) (2020年10月28日 2時) (レス) id: 4fdb0260c0 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 主さんがジャンピングスライディング土下座をするならば私はジャンピングスライディング焼き土下座ダ！！（何競ってんねん（主さんすみません）） (2020年10月27日 21時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
暇人な名無し(プロフ) - レイさん» それな！？(ジャンピング&スライディング土下座) (2020年10月27日 20時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年10月18日 10時
