第二話 保護 ページ4
???「おーい、お前大丈夫？」
???「意識あるんやったら頷いてみてください」
2人の男の人のようだ。朦朧とする意識で微かに頷く。ぼんやりとした視界には、緑と紫の服がちらちらと映っていた。緑の服の人がしゃがんでこちらを覗き込んできた。
???「どうしたんや？見ない顔やけど…軍の幼年学校の奴か？」
軍の幼年学校って何…？てか幼年学校って小学生とかじゃないの？？私もう高校生………思考が低下してきて、うまく口も動かず答えることが出来ない。
???「だいぶ疲労困憊してる感じやないですか？喋れるような状態やなさそうですし」
紫の服の人もしゃがみこんでじっとこちらを見ているようだ。
???「んーー、熱……は、無いな」
緑の服の人が私のウィッグをかきあげて額に手を当てる。あたたかくて優しい手だった。何となく落ち着くような、そんな感じ。
???「俺ちょうどこっから少し街の方に行ったとこに家ありますし、とりあえず連れてきます？」
紫の服の人が緑の服の人に提案する。
???「そうなん！？城の部屋以外に家とか持っとったんか…」
???「当たり前でしょ、城に来る前どこで暮らしとったと思っとるんですか」
???「俺ずっと城付属の軍学校育ちやから知らんねん。まあええわ、ショッピくんさえ良ければ保護しよや。放っとくのは可哀想や」
仲良さそうだなぁ。動かない体でそんなことを思う。ところで、さっきから城とか軍て何の話なんだろ。この人たち誰なんだろ。ここどこなんだろ。月奈は無事なのかな。聞きたいことが多すぎるのに喋れる力がほぼ無いや。
???「ボク、ちょっと抱っこしてもええ？」
緑の服の人が聞いてくる。私はこくりと頷いた。
???「じゃあさせてもらうな。よっと…おぉ」
緑の服の人は感心したような声をあげる。
???「どうしたんすか」
???「この子細っこいけどちゃんと運動しとる子や。腕とか脚の筋肉引き締まっとる」
???「ロボロさんみたいなこと言わんといてくださいよ」
紫の服の人はため息をついた。そのまま2人は歩き出したようで、ゆらゆらと抱えられた体が揺れる。緑の服の人のゆったりとした鼓動音がとても心地よかった。
???「持つの変わります？」
???「大丈夫や、こいつ軽いから」
時々聞こえる落ち着いたトーンの会話に、だんだん眠くなってくる。
???「何かあれば言ってな」
おもむろにそう言われた私は、残る気力を振り絞って声を出した。
『お腹…減った……』
「「え」」
私の意識はそこでプツリと途絶えた。
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RURU - あああああ好きです(好きすぎて発狂) (2021年1月10日 15時) (
レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの(プロフ) - 今まで読んできた中で総統の目を「ルビーを王水に溶かした」って表現してるの 初めて 好みすぎた (2020年11月23日 22時) (レス) id: d277476c39 (このIDを非表示/違反報告)
ちびごん1 - あ、これ、聖女が夢主ちゃんパティーンですね！！うん！知ってた！！(長年の勘(約五ヶ月))月奈ちゃんが限界オタクなら辛いんだろうな(スマホを持ってない場合)うおおおおお！早く二人が再会して元の世界に戻れることを祈りまああああす！(近所迷惑) (2020年10月28日 2時) (レス) id: 4fdb0260c0 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 主さんがジャンピングスライディング土下座をするならば私はジャンピングスライディング焼き土下座ダ！！（何競ってんねん（主さんすみません）） (2020年10月27日 21時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
暇人な名無し(プロフ) - レイさん» それな！？(ジャンピング&スライディング土下座) (2020年10月27日 20時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年10月18日 10時
