第二十八話 おはようの響き ページ30
ﾁﾁﾁ…と鳥のさえずる声で目を覚ます。何の小説の中だよ。
『……いや、あながち小説の中と言っても過言ではないか』
独り言して起き上がる。備え付けの時計を確認すると、朝の5時半を指している。
『うわやっべ、月奈ごめん…』
空腹で倒れたときと頭やられて意識飛んだときはまだしも、三度までも人に借りた衣装のまま寝てしまうなんて。慌ててベッドから降り、服に付いた皺を伸ばす。昨日はよく見ずに眠っちゃったけど、ちゃんと見るとすごくいい部屋だな。ホテルみたい…泊まったことないから知らないけど。そんなことを思いながら、鏡を眺めてウィッグを整える。
『しかしまぁ…パジャマどうしよかな』
そう呟き、腰紐を巻いて模造刀を帯刀する。そういや朝飯って何時からだろ？ゾムさんかショッピさんが起きてれば訊こうかな。ガチャリとドアノブを回して扉を開けた瞬間、
zm「わっ！！」
『！？！？』
ゾムさんが飛びついてきた。いきなりのことに驚きすぎて、私の心臓はバックンバックン鳴っている。今ので寿命3年は縮んだ…
zm「おはようA！」
『お、おはようございます』
syp「もう、だからやめときましょって言うたやないですか…おはようございますA、朝からビックリさせてしまってごめん」
ショッピさんもゾムさんの後ろからぴょっこり顔を出した。
『いえ、大丈夫です』
ちょっと口から魂出そうになっただけ。うん。…おはようっていいな。何となくそう思う。起きてすぐのおはようなんて、言ったの何年ぶりだろう。じんわり心があったかくなる。身近な人がいるってこんなに幸せなものなのか。
『それより、お2人ともいつからいたんですか』
ご機嫌なゾムさんに昨夜よろしく手を引かれながら、2人を見上げて訊く。
zm「パジャマどうしよ、らへんやな」
『ほぼ部屋出る直前じゃないですか』
zm「ナイスタイミングやったやろ？」
『…そうですね』
ダメだ。無邪気なゾムさんには勝てない。何でこの人私より年上なのにこんなに弟属性強いの？
syp「服ならオスマンさんがいっぱい持ってるんじゃないっすかね。後で訊いてみよか」
ショッピさんが横から提案してくれる。
『お願いします』
syp「じゃあそうしましょ。とりあえず何をするにもまずは飯っすね。俺ら幹部の朝飯は一応6時ってことになってるんで、もう行きましょ」
『早いんですね』
zm「今日は何人間に合うやろな」
2人に挟まれて食堂へ向かう…え、間に合うとか間に合わないとかあるの？
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RURU - あああああ好きです(好きすぎて発狂) (2021年1月10日 15時) (
レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの(プロフ) - 今まで読んできた中で総統の目を「ルビーを王水に溶かした」って表現してるの 初めて 好みすぎた (2020年11月23日 22時) (レス) id: d277476c39 (このIDを非表示/違反報告)
ちびごん1 - あ、これ、聖女が夢主ちゃんパティーンですね！！うん！知ってた！！(長年の勘(約五ヶ月))月奈ちゃんが限界オタクなら辛いんだろうな(スマホを持ってない場合)うおおおおお！早く二人が再会して元の世界に戻れることを祈りまああああす！(近所迷惑) (2020年10月28日 2時) (レス) id: 4fdb0260c0 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 主さんがジャンピングスライディング土下座をするならば私はジャンピングスライディング焼き土下座ダ！！（何競ってんねん（主さんすみません）） (2020年10月27日 21時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
暇人な名無し(プロフ) - レイさん» それな！？(ジャンピング&スライディング土下座) (2020年10月27日 20時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年10月18日 10時
