保育代行三十三話目 ページ36
「はぁぁぁぁあっ！？」
突如空を裂いて公園中に響き渡る叫び声。言うまでも無く捏島である。
『え、何あいついきなり……うるっっさ…』
と言うか、他の方々から何事かと凝視されてるっていうのが一番問題。連れだと思われたく無いんだけど。天乃と話していたみたいだったけど、何かあったのだろうか。
「コネさん、静かにしてや」
「いやお前のせいやろ！？」
私から言わせて貰えば二人とも静かにして欲しいのだけれど。溜息をついて手招きし、天乃と捏島を呼び寄せる。
「なぁに？Aちゃん」
『ここ色んな人居るから、基本的には叫ばないでくれ』
「だってよコネさん」
「お前も大概やと思うけどな」
『どっちもだから大丈夫』
ペシっと二人の頭を軽く叩けば、天乃は「てへ…」と小さく舌を出した。天乃って仕草がいちいちあざといと思うんだよな。そこが女子に人気なんだろうけども。
『てか、お前ら暇ならこの子達と一緒に遊んでよ。流石にいつまでも一人で三人を見るのはキツい』
「ああ、ダラダラ話しとってすまんな。A、今こいつらと何しとるん？」
『はいバッテン』
「おわっ！？」
子供の遊びに入る時、状況説明をその場の保護者に求めるのは個人的にはあまりオススメ出来ない。しゃがんだ捏島に指でバツを作ってから、その頭を子供達の方に向かせる。
『私じゃなくて、この三人に訊いて』
「何でや」
『私が全部喋っちゃって、「自分達は他人に任せておけば良いんだ」とか思う様になったら困るでしょ』
「こいつら元に戻れば高校生なんやで」
『戻った時に人格が更正されてて悪い事は無いじゃん。それにほら、将来の為の練習だと思って』
捏島だって、いつかお父さんになるかも知れないでしょ。そう言って笑えば、捏島は何故か気恥しげに唸ってそっぽを向いた。どうしたお前。
「A、おままごとしよや！」
『えっ…砂場でですか？』
「おん！」
捏島を覗き込んでいれば、不意にゾムくんに服を引かれて話し掛けられる。このぐらいの歳の男の子でも、おままごととか誘って来るんだなぁ…全く可愛いったら。まともな道具も無い砂場で何が出来るのかは別として。
『何をやりたいの？』
そう尋ねると、子供達はヒソヒソと小声で話し合ってから私を見上げ、元気に答えた。
「けっこんしき！」
『……ナルホドー…でも女の子居ないよ？』
「Aさんがおるから」
…ｽｩｯ……あーー、そういうね？横を見れば、天乃が可笑しそうにケラケラと笑っていた。許すまじ。
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ゆんゆん - っはぁぁぁぁぁぁ〜……日々のストレスが浄化される… (2022年8月27日 1時) (
レス) @page19 id: 92722fc768 (このIDを非表示/違反報告)
ハレル - ｴｯ､ﾏｯマ・ジ・デがわいぃぃぃぃ (2021年10月16日 10時) (レス) @page16 id: 58776279bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - ちょ、え、あ、んぇ？可愛いんですけど、え、可愛いんですけど、ひええ(死) (2021年7月3日 13時) (レス) id: 0688babc69 (このIDを非表示/違反報告)
羽具(プロフ) - 可愛すぎる！！knさん可愛すぎる！！かわいいのいっぱい死ぬ！！！ (2021年7月3日 12時) (レス) id: a3fd2bf9c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 最 ＆ 高 (2021年6月28日 23時) (レス) id: 12efeb13d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2021年5月30日 18時
