保育代行十九話目 ページ21
『さて、と。じゃあオムライス作りますかね』
卵は沢山買ったし、存分に使ってフワフワのヤツを作ろう。簡単に色々な料理に応用出来る点と栄養バランスの観点からも、卵は最高の素材だと思う。私が作るからには子供達には勿論、捏島にもきちんとガッツリ食べてもらわなくては。
「米はこれから炊くん？」
『元々は炒飯にするつもりだったから取り分けてある』
「おいおい、有能かぁ？」
楽しげに茶化して来る捏島からボウルを受け取り、まあねと返して笑う。ゾムくん、大くん、ショッピくんの三人はエネルギーが切れたのか食卓でお腹を鳴らしながらぐってりとしていた。
『あ、そう言えばさ』
「ん、何や？」
ふと訊こうと思っていた事を思い出し、玉葱を刻みながら捏島に問い掛けた。
『あいつらが子供になった事、あいつらのご両親に言ってあるの？』
「………」
ピタリと動きを止めて固まった捏島の目の前で『おーい』と手を振り、空色の綺麗な瞳を覗き込む。
『…捏島？』
「……言っとらんわ。やっぱマズいか？」
『マズいと思うよ。何なら明後日学校だし』
「だよねぇ…」
唸った捏島は、水で手を洗ってから徐にスマホを取り出した。
「まあ親はええとして、問題は学校よな」
『…待って？親は良いって何？？』
今、とんでもない言葉を聞いた気がする。訊き返すと、捏島は何でも無さげにひょいと眉を上げた。
「あぁ、件の科学者とは俺ら小学生時代からの付き合いやねん。そんで過去にも色々あったからか知らんけど、変な事起こる度に仰天しとったら疲れてまうやろ？まぁ悪い意味で親も慣れとんねん、こういうのには」
『へぇ……心広いねお前らのご両親』
普通一度でもおかしな事をされたら、親は「関わるのを辞めろ」とか言いそうなものだけど。ま、それはご家庭によるか。
「放任主義ってだけちゃう？まあ何はともあれ写真でも撮って、俺ん家に居るって連絡しとくわ。そしたら後はあいつらのオトンかオカンが学校の方は適当に病気です〜とか言うて休みにさせるやろ」
『親御さん迎えに来たりしない？』
「あのマッドサイエンティストに巻き込まれとう無いから来ぉへんと思うで」
『ほー』
ケチャップをフライパンに入れて軽く水分を飛ばしながら相槌を打つ。こうするとべちゃつかず美味しいケチャップライスになるって何処かで見た。
「お、旨そうやな」
『どーも』
料理は好きだ。食べてくれる人が沢山居るだけ、尚更楽しくなる。さあ、良い具合のふわとろに挑むとしよう。
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ゆんゆん - っはぁぁぁぁぁぁ〜……日々のストレスが浄化される… (2022年8月27日 1時) (
レス) @page19 id: 92722fc768 (このIDを非表示/違反報告)
ハレル - ｴｯ､ﾏｯマ・ジ・デがわいぃぃぃぃ (2021年10月16日 10時) (レス) @page16 id: 58776279bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - ちょ、え、あ、んぇ？可愛いんですけど、え、可愛いんですけど、ひええ(死) (2021年7月3日 13時) (レス) id: 0688babc69 (このIDを非表示/違反報告)
羽具(プロフ) - 可愛すぎる！！knさん可愛すぎる！！かわいいのいっぱい死ぬ！！！ (2021年7月3日 12時) (レス) id: a3fd2bf9c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 最 ＆ 高 (2021年6月28日 23時) (レス) id: 12efeb13d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2021年5月30日 18時
