保育代行十八話目 ページ20
『おーい、捏島？』
「うん？」
『あ、こっち見た』
何か怒ってんのかと思ったと言えば、「んな訳無いやろ」と笑われる。……視線を避けられている様に感じたのは私の気の所為か。ホッとしていると、ショッピくんがそっと私の手の指に触れた。
「Aさん、ほかにもなにかかうんすか？」
『え？そうだなぁ…お米とお豆腐と、ワカメとかかな。後はお肉だね』
「……まだいっぱいある…」
飽きてきたと言うか、疲れてきたんだろうな。長々連れ回すのも可哀想だし、ササッと済ませてしまおう。
『捏島、子供達とお米コーナーの所で待ってて。必要な物だけちゃちゃっと取って来るから』
「おう、分かったわ」
『よろしく』
抱き上げていたゾムくんを下ろして捏島に着いて行く様に言い、乾物と豆製品、精肉のコーナーを順繰りに回る。チョコとカレールーを忘れずに取り、ついでに目に入った牛乳も買う事にした。
「A！それ、にく？」
『そうだよー。カレーに豚さんたっぷり入れようね』
「よっしゃ！」
わーいと両手を上げて喜ぶ三人が尋常じゃなく可愛い。これは美味しい料理を作らなくては。
「豚でええんか。牛でも良かったんやで？」
『人様に払ってもらうの自体抵抗があるのに、これ以上贅沢出来ないよ』
「何言うとんねん。お前には時間と言う高価なモン払ってもろてんねんから、俺的にはこれでも足りへんくらいやで」
サラリとそんな事を言った捏島は、突然ビシッと敬礼した。
「訂正するわ。俺が牛食いたいから持って来る」
『い、行ってらっしゃい……あ、待って！出来れば林檎も欲しい』
「了解」
何だこれ、まるで夫婦の会話じゃないか。逸る気持ちを宥めつつ、お安い国産米を選んで肩に担ぐ。
「お待たせA、会計行こか。もう買うモン無いな？」
『うん、とりあえずは』
「よし。あ、米持つで」
『ありがと』
カゴを確認してレジの列に並んでいると、近くを通りかかったおば様方の会話が耳に入って来た。
「あらあら、可愛いカップルねぇ」
「え？でも小さい子達連れてるわよ」
「やぁねぇ三人とも同じくらいの子よ？親だとしたら若すぎるじゃない」
「それもそうよね、きっと高校生ぐらいだもの」
……周りからはそう見えるのか…なんて変にドキリとする。チラリと捏島を横目で見れば、捏島は顔を赤くしてそっぽを向いて居る。
『や、やっぱ恥ずかしいよね…ごめん』
「恥ずいと言うより……いや、うん」
私達の足元では、三人が不思議そうに顔を見合わせていた。
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ゆんゆん - っはぁぁぁぁぁぁ〜……日々のストレスが浄化される… (2022年8月27日 1時) (
レス) @page19 id: 92722fc768 (このIDを非表示/違反報告)
ハレル - ｴｯ､ﾏｯマ・ジ・デがわいぃぃぃぃ (2021年10月16日 10時) (レス) @page16 id: 58776279bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - ちょ、え、あ、んぇ？可愛いんですけど、え、可愛いんですけど、ひええ(死) (2021年7月3日 13時) (レス) id: 0688babc69 (このIDを非表示/違反報告)
羽具(プロフ) - 可愛すぎる！！knさん可愛すぎる！！かわいいのいっぱい死ぬ！！！ (2021年7月3日 12時) (レス) id: a3fd2bf9c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 最 ＆ 高 (2021年6月28日 23時) (レス) id: 12efeb13d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2021年5月30日 18時
