保育代行十話目 ページ12
『あーあー、これは随分とお疲れだねぇ』
独り言の様に呟いて、静かに寝息を立てる捏島を見る。
「A〜、しっまは？ねたん？」
『うん。少しお昼寝しないとね、皆と遊べないんだって。だから三人とも静かにしてあげられる？』
『しーっ！』と人差し指を口に当てて言うと、ちょっと首を傾げた大くんが捏島の頬をぺちぺち叩きながら私を見上げた。
「Aちゃん、まだおひるやないよ？なのにしっまおやすみなさいなん？なんで？？」
『うっ……それは…』
こんなところで切り返しの上手い鬱島の片鱗を見せなくても良いのに。「まだ昼じゃない」、かぁ…確かにそうなんだけどね？子供の純粋な疑問は時に大人を悩ませる物だ。
『捏島お兄さん、もうお昼だーって思っちゃうくらいクタクタなんだって。ほら大くん、ほっぺつついたら捏島お兄さん起きちゃうよ？そしたら今日は、もう大くんの事おんぶ出来ないかも』
ごめ捏島、ダシにして。心の中で謝りながら、首筋を擽る捏島の金髪が息遣いで揺れるのを感じつつ皆の反応を見る。
「えっ…そうなん？じゃあぼく、しずかにしてる。いいこにしとったら、ちゃんとしっま起きる？」
『うん、そうだよ。大くんも皆も良い子だから、捏島お兄さんが元気いっぱいになるまで待てるかな？』
「まてます」
「おん！」
「べつに起きんくてもええのに…」
ショッピくんの言葉が若干不穏だが、聞かなかった事にしよう。絵本を横持ちにして床に体育座りした三人に残りのシーンを読み聞かせ、終えてから『元の場所に戻せるかな？』とショッピくんに渡した。
「おれはおかたづけくらいできるっすよ」
『お、偉い！』
ドヤ顔でふんすっとしながら机に戻しに行ったショッピくんを褒めていると、ゾムくんが「はらへった…」と呟いた。
『丁度おやつの時間だもんね。ゾムくん、そこにある黒い鞄の中を見てご覧。良い物が入ってるよ』
こんな事もあろうかと、今朝方コンビニでクッキーを買ってきたのだ。箱を引っ張り出したゾムくんは、嬉しそうにこちらを見る。
「食ってええの！？」
『うん、三人で仲良くね』
「「「はーい！」」」
ウキウキと手を挙げてはクッキーの箱に群がる三人が可愛くて、何となく気持ちが安らぐ。…ところで捏島、どうしようかな。そっと横にしてあげられる程、私はゴリラでは無いのだ。
『出来るかなぁ……』
ぐっと力を入れて捏島の背中を支えようとするも、力が足りない。あれこれ試行錯誤している内に、捏島がのそっと動いた。
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ゆんゆん - っはぁぁぁぁぁぁ〜……日々のストレスが浄化される… (2022年8月27日 1時) (
レス) @page19 id: 92722fc768 (このIDを非表示/違反報告)
ハレル - ｴｯ､ﾏｯマ・ジ・デがわいぃぃぃぃ (2021年10月16日 10時) (レス) @page16 id: 58776279bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - ちょ、え、あ、んぇ？可愛いんですけど、え、可愛いんですけど、ひええ(死) (2021年7月3日 13時) (レス) id: 0688babc69 (このIDを非表示/違反報告)
羽具(プロフ) - 可愛すぎる！！knさん可愛すぎる！！かわいいのいっぱい死ぬ！！！ (2021年7月3日 12時) (レス) id: a3fd2bf9c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 最 ＆ 高 (2021年6月28日 23時) (レス) id: 12efeb13d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2021年5月30日 18時
