34. 本音 ページ40
その晩は年下に絵本の読み聞かせの約束があって、エマと違う部屋でちびっ子達を寝付かせた後、
食堂に向かって水を一杯飲みに行った帰りの事だった、
「ギルダ？…何処行くの？もう寝る時間だよ？」
ランプも持たないギルダに遭遇…。
ギルダは誰かと出くわすと思っていなかった為に、かなり驚いていた。
「…トイレに行こうと思って…Aこそどうしたの？」
『私はちびっ子に絵本の読み聞かせしてて、丁度喉が乾いちゃって…、それよりランプ忘れて来ちゃったんでしょ？一緒にトイレに行ってあげるよ？』
「…平気、平気。私一人でも行けるよ。おやすみA。」
そう言って彼女はランプも持たずに、暗闇の中を歩いて行った。
…何かおかしい…
(……ギルダは私に嘘を付いてまで、何処に行く気何だろう…)
と廊下の角を曲がった時、
『……っ！！』
「…しー！私だよ。ﾎﾞｿｯ」
といきなり口を手で封じ、その場をしゃがみ込まされた。
『……エマ…。びっくりしちゃうよ…。』
「…ゴメンって。それより、ギルダと喋ってたよね。何処に行くか聞いた？」
『……うん…。私食堂から水飲んで来たんだけど、ギルダに会って聞いたら、トイレに行くって…。』
するとエマの表情が苦虫を噛んだかの様になった。エマも知ってる、トイレがそこの方面に無いってことを。
あるとしたら反対方向にあるトイレよりも遠い場所。確かママの部屋を通過する所にあるトイレ。
『……エマ、これってもしかして……。ギルダが黒って可能性があるって事…？』
「……分からない…でも、調べてみよう…。気付かれないように尾行して。」
私は直ぐにランプの灯火を消し、
暗闇の中を、記憶にあるハウスの構図浮かべながらエマと共にギルダの後を追った。
………………
「………シスタークローネの部屋…？」
シスタークローネの部屋は私達の部屋から丁度２部屋隣にあるけど、
『私と遭遇したから、わざと遠回りに建物を一周回ったんだ…。』
尾行してくる可能性があるって判断して、こんな行動に……。
すると、ギルダの背後に、いつの間にかシスタークローネが立っていた。
「…っ…！！…尾行してるのバレたかな…？ﾎﾞｿｯ」
『…バレてない、…セーフだよ。』
辺りは真っ暗、それに気付いてたとしたら、部屋に招き入れると思う…。
…恐らく彼女は私達を利用しようとしてる…。
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ありす - 続きが気になりますー！最年長全員が片思いしていてとてもキュンキュンしました！これからも頑張ってください！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: f32f67d3c0 (このIDを非表示/違反報告)
まろまろ - 頑張ってくーだーさい！！ (2019年4月6日 13時) (レス) id: b9e42e7531 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - 凄く面白いです！最後に誰が誰と結ばれるのか気になります！これからも頑張ってください！ (2019年3月21日 23時) (レス) id: 74012f0d95 (このIDを非表示/違反報告)
minori0405(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ちきれないです！頑張ってください (2019年3月19日 2時) (レス) id: 9169d3c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
音海 永愛(プロフ) - 面白いです！でも所々に誤字脱字が……。ゆういつ、優位→唯一。助詞がないのが気になります。上からですみません。 (2019年3月2日 8時) (レス) id: a04e929a54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾葉メグ | 作成日時：2019年1月29日 0時
