28. 疑い (エマ目線) ページ34
「はっ……はぁ…！！」
シスタークローネに標的の的にされ、
出来る限りの速さで差を開いていく。
Aとノーマンの言うとおり、この人は運動神経良いし、凄く早い。
「……エマ！！」
「……っ！ちゃんと口閉じて！！」
途中フィルとニーナを見つけ、二人を抱えながら走った。
その様子からして、シスターは余裕の笑みを浮かべる。
このまま走り続けても、捕まるだけ……。
「……何処か隠れないと……」
岩と岩の間を飛んだりしてシスターとの距離を置き、なるべく遠くの岩陰に隠れ、
口元を手でおうように隠す。
「２人抱えて走り続けて疲れたでしょ？エマ。
休まなきゃ動けないわよね？」
シスターは私達が隠れてると予想してる。
次々と岩の隙間や裏側を除き込むように探してる。
「知ってる？ノーマンの弱点は体力。昔、身体が弱かったんですってね。レイの弱点は諦めが少し早い所。判断が早い分、切り捨てて仕舞うのも早いのね。そしてエマ、貴方は追われているのに二人も抱えてしまう甘さよね。」
次々と私達の弱点を述べたシスター。
予想通り、把握済みって事だ。
「そしてA。彼女の弱点は運動神経がいまいちって書いてあるけど…
あれは表面上の理由でしかないのよね…。」
「……っ？！」
どういう事…？！
「かなりびっくりしてるみたいね。
ねぇ、貴方にはこんな事思った事ある？
どうして双子なんかに生まれたのか……。
どうして片割れに好きな人が奪われなきゃいけないのか……
同じ顔なのに、どうして特別にママと凄く距離が近いのかって。」
シスターの言葉に背筋が凍る様に鳥肌が立つ。
変な思考が回ってる。
これはシスターのデタラメだ。
信じるな。Aを信じろ……！
「もし、あの日、貴方があの収穫を目にしたのなら。」
「「「……っ…！！」」」
「ワタシは貴方達の味方よ。」
上を見上げれば不気味な顔をしたシスターが
誇らしげに
「みいーつけたぁ！」
と座り込む私達に手を差し伸べた。
恐怖で立ち上がれない私達の為に…
「……大丈夫、立てるよ…。」
「そう？…、一つ、いい事を教えてあげる。
Aについて知りたければ、私の部屋に来ると良いわ。けどくれぐれも私と貴方だけの秘密。
誰にも言わない事ね。」
とスキップしながらハウスへと戻ってゆくシスター。
「Aの秘密……って…、」
一体…、何？…。
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ありす - 続きが気になりますー！最年長全員が片思いしていてとてもキュンキュンしました！これからも頑張ってください！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: f32f67d3c0 (このIDを非表示/違反報告)
まろまろ - 頑張ってくーだーさい！！ (2019年4月6日 13時) (レス) id: b9e42e7531 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - 凄く面白いです！最後に誰が誰と結ばれるのか気になります！これからも頑張ってください！ (2019年3月21日 23時) (レス) id: 74012f0d95 (このIDを非表示/違反報告)
minori0405(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ちきれないです！頑張ってください (2019年3月19日 2時) (レス) id: 9169d3c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
音海 永愛(プロフ) - 面白いです！でも所々に誤字脱字が……。ゆういつ、優位→唯一。助詞がないのが気になります。上からですみません。 (2019年3月2日 8時) (レス) id: a04e929a54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾葉メグ | 作成日時：2019年1月29日 0時
