22. 年上 ページ28
その後の話で、シスターの部屋は
子供部屋が並ぶ真ん中辺りの部屋に配置され、
常に監視しやすい状況。
あと発信機は小型で電波式の物とレイは予測する。
鬼の技術で作られた物なら完全にお手上げ。
けどまだそう決まった訳じゃない。
「年長の女子だけが子供部屋に入れるから、私とAでキャロルの手術痕見つけてみるよ。」
「待て、ここはAかエマ。二人のうち一人がギルダを連れて行ったほうがいい。」
「レイの言うとおり、年長の僕らにはママに疑われている、それに２人も居たら完全に目をつけられる。」
子供部屋はママの職務部屋の中にあるから、
少人数で動いた方がいい。それに今は大人が二人。
『エマが行ってきて。いざと言う時の反射神経が高いし、私はシスタークローネを観察してみる。』
「うん。任せたよ。エマ、 A。」
………
エマはギルダと共に子供部屋に、
レイとノーマンはママに頼まれ、洗い物をしてる。
私はシスターが居るロビーに向かった。彼女はまだ一日目で早くも子供達に人気だった。それに皆楽しそうに遊んでいる。
裏の事を知らなかったら、私もシスターと仲良くなってたのかな…。
ポロン…！
「おーい。A！久しぶりに連弾しよう！」
ピアノの音を轟かせ、ピアノの連弾を誘うナット。
『懐かしい…。最近やってなかったから、下手になってたらごめんね。』
「またそう言って油断せるもんな。じゃあ、これ。リストのラ·カンパネラ。」
ナットの隣に座り、鍵盤をなでるように奏でる。
『…ナット、凄く上手くなってる？』
「Aこそ、しばらく弾いていない割にはうますぎるけどね。フルスコアなだけあるよ。
懐かしいなぁ、二人揃って、クレアとアリスターに教えて貰ってたよな。ノーマンやレイ、エマも教われたけど、結局俺等だけが熱心にピアノやってた。」
『ふふっ、そうだったね。』
ノーマンは聞いている方が良いて言ってて、
レイは途中で飽きちゃって、エマは小難しく手を動かすのが苦手だって言ってたな。
「今あいつら何してるんだろうな、きっとピアノ続けてるんだろう。」
ズキッ……
「A？」
急な質問で手を止めてしまい、不審に思ったナット。
もう会えないよ。
って本当の事を言いたい…、けど、
真実を知って傷付くのは見たくない…。
『……きっとそうかもね…。』
苦しい。
簡単に言えたらどんなに楽だろう。
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ありす - 続きが気になりますー！最年長全員が片思いしていてとてもキュンキュンしました！これからも頑張ってください！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: f32f67d3c0 (このIDを非表示/違反報告)
まろまろ - 頑張ってくーだーさい！！ (2019年4月6日 13時) (レス) id: b9e42e7531 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - 凄く面白いです！最後に誰が誰と結ばれるのか気になります！これからも頑張ってください！ (2019年3月21日 23時) (レス) id: 74012f0d95 (このIDを非表示/違反報告)
minori0405(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ちきれないです！頑張ってください (2019年3月19日 2時) (レス) id: 9169d3c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
音海 永愛(プロフ) - 面白いです！でも所々に誤字脱字が……。ゆういつ、優位→唯一。助詞がないのが気になります。上からですみません。 (2019年3月2日 8時) (レス) id: a04e929a54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾葉メグ | 作成日時：2019年1月29日 0時
