18. 守りたい (ノーマン 目線) ページ24
「おい、こら保護者！！こいつらを何とかしろよ！
つーか、バカ双子！
俺の腕を引っ張りあうな！！」
キレているレイの指先が示すのは、
駄々をこねるエマと泣きそうなAの姿だ。
「やだやだー！！皆一緒じゃなきゃイヤだ！！」
『お願い！レイ！ごちゃごちゃ言わずに力を貸して？』
二人共、めっちゃくちゃだ。
レイの言うとおり凄く有り得ないや。
けど、不思議と嫌じゃない…。
「ねー。本当。でも良かった元気で。」
笑い飛ばせば気に入らなかったのか、
レイに引っ張られ双子と離れた所へと移動。
「ノーマン。お前の判断は冷静じゃない！最初から分ってただろ！？」
「エマが泣いたんだ…あの滅多に泣かないエマが。
Aも、口止めされてたけど…こないだの夜悪夢にうなされてた。しかも今の状況見たいな悪夢だったらしい。」
「…っ！」
レイは知らなかったよね。
エマとAが僕等の影で泣いていた事に。
「最初は自分が死ぬのが怖いから泣いていたかと思った。
だけど二人は、家族が死ぬのが怖くて泣いてたんだ。
凄いよね…あんな状況でそんな事が考えられるなんて。」
「ぶっちゃけ四人だ。四人なら逃げられる。
お前も分かってんだろ？あいつ等の発想は泥舟だ。もっと冷静になれ！」
君の言うとおりだよ。でも僕は…
「違うよ、レイ。僕も泥舟を作りたいんだ！」
「……っ！！何でだよ！ノーマン！！」
血層を変えたレイはまだ納得がいかず、
ついには僕の胸ぐらを掴んできた。
「好きだから。
好きだから、エマには笑ってほしいんだ。
それにエマが大切にしているAまで守りたい。」
「それで二人を死なせて良いのか？！」
「死なせない、その為に僕は僕を利用する。」
僕等はもうこの状況で血迷ってるから。
「……ほっとけないだろ？」
「ほっとける訳ねぇだろ。」
ほらね。
そうと決まれば作戦を練らなきゃね。
「…いてっ！何をするのさ…レイ」
するとレイが僕のおでこにデコピンを入れ，
少し口元を上げ余裕な笑みをかます。
「訂正。
Aは俺が守る。
好きだから、あいつをほっとけねぇんだ。」
「本人にいってあげて？…もう少し素直になれば良いのに。」
「…それをお前が言うな。」
「「(お互いに叶わない片思いをしてるけどな/ね。)」」
「まぁ、ガンバ、ノーマン。」
「レイこそ、頑張ってね。」
なら、僕らなりにあの二人を守ろう
例えこの恋が実らずとも。
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ありす - 続きが気になりますー！最年長全員が片思いしていてとてもキュンキュンしました！これからも頑張ってください！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: f32f67d3c0 (このIDを非表示/違反報告)
まろまろ - 頑張ってくーだーさい！！ (2019年4月6日 13時) (レス) id: b9e42e7531 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - 凄く面白いです！最後に誰が誰と結ばれるのか気になります！これからも頑張ってください！ (2019年3月21日 23時) (レス) id: 74012f0d95 (このIDを非表示/違反報告)
minori0405(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ちきれないです！頑張ってください (2019年3月19日 2時) (レス) id: 9169d3c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
音海 永愛(プロフ) - 面白いです！でも所々に誤字脱字が……。ゆういつ、優位→唯一。助詞がないのが気になります。上からですみません。 (2019年3月2日 8時) (レス) id: a04e929a54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾葉メグ | 作成日時：2019年1月29日 0時
