12.四角 (エマ目線) ページ15
昼休み、
ハウスの真実を知ってしまった私とノーマン。
レイたちには直ぐに言える自信が無く､
こうして森に行ってはあの柵を超えた先で
作戦をたてていた。
戻ってきて丁度、A達を見つけた。
だけど、先に見えたのは
「レイの顔真っ赤だね。」
と笑うノーマン。あの冷静沈着なレイにしては考えられない程の慌てよう。
恐らくノーマンにはその理由が分かっている。
私も察している。
当たってほしくはないけど…
「ノーマン先に行ってるね！！」
「えっ…？あっ…？！」
レイは恐らく図書室にこの後向かうはず
先回りすることにした。
………
「エマ…居たのかよ。」
「あのな、お前らの行動不審すぎ。
A心配してるぞ。」
先にAの事ばかり気にする。
知ってるよ、
レイが普段はしない優しい眼差しをAに向けているくらい。
だからお願い……否定して……
「……レイ…
レイは…Aの事…好き………なの？」
聞きたかった言葉と裏腹に出たレイの言葉。
「っ…！ 別に何でもないよ？……ただ頑張れって伝えたかっただけ。じゃあ私はそろそろ行くね。」
私は自分に嘘をついた。
いても立ってもいられず､図書室を出た。
ずっと好きだった。
よく遊んでくれない時が多かったけど、
さり気なく側にいてくれたレイが好きになった…
けど､私の好きな相手は私が好きな片割れ…
喜ばしい筈なのに
「端から知ってるくせに、
確認してどうすんだよ…」
やっぱり、同じ顔でも私じゃ叶わないんだ…
微かに聞こえる歌声｡
でも今はそれさえ何故か妬ましかった。
「……私は悪い子になっちゃったかな……？」
「エマ…晩ごはんの支度だよ？行こう？」
角からやってきたノーマン。
良かった。涙流していなくて。
ノーマンはAの想い人。
結局、
私もレイも一方通行の片思いなんだ。
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ありす - 続きが気になりますー！最年長全員が片思いしていてとてもキュンキュンしました！これからも頑張ってください！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: f32f67d3c0 (このIDを非表示/違反報告)
まろまろ - 頑張ってくーだーさい！！ (2019年4月6日 13時) (レス) id: b9e42e7531 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - 凄く面白いです！最後に誰が誰と結ばれるのか気になります！これからも頑張ってください！ (2019年3月21日 23時) (レス) id: 74012f0d95 (このIDを非表示/違反報告)
minori0405(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ちきれないです！頑張ってください (2019年3月19日 2時) (レス) id: 9169d3c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
音海 永愛(プロフ) - 面白いです！でも所々に誤字脱字が……。ゆういつ、優位→唯一。助詞がないのが気になります。上からですみません。 (2019年3月2日 8時) (レス) id: a04e929a54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾葉メグ | 作成日時：2019年1月29日 0時
