【短編集】〇〇な君と〇〇な私【HQ】

純情系男子×ロリ系女子＿東峰 旭＿ ページ32

「あっさひー！！帰ろっ」

放課後、３組に響く甲高い声。
150に満たない伸長、きらきらと輝く大きな瞳、高校生とは思えにくい容姿をする少女が呼ぶのは、

「あっ、A。帰ろっか」

俺、東峰旭。
彼女の名前はA、中学の頃から付き合っている俺の彼女。

高校に入ってからも、部活が休みの日はこうして必ず二人で帰れるようにしている。

「うんっ、帰りにラーメン食べてこ？」

「おー、いいね。なに食べよっかな」

こうして二人で並んで歩いている穏やかな時間は、俺が今１番心地よく思える時間だ。

「そう言えば今日ねー」

Aの話を聞いていると、ふと数日前にスガと大地に言われたことを思い出した。

【え、お前ら未だに手も繋いだことないのか！？】

【まぁ、旭だからなぁ……】

【いや、それでも清いお付き合い過ぎるだろ】

「…………旭？」

遅いのかな？でも二人のペースって大事だよなぁ…そもそもカップルのペースって何なんだ？
でも、もしAに愛想つかされたり…

「っ……！」

腹部に強めの衝撃を感じた。
見ると、膨れた様子のAがこっちを見ている。

「A……？」

「旭なんで話聞いてくれないの！？」

よくよく見ると頬を膨らませているだけでなく、心なしか瞳も潤んでいるように見える。

「…………旭は、私といると恥ずかしい？」

「なっ、そんなことないよ…なんで？」

Aと向き合って話しやすいように屈むとゆっくりと口を開いてくれる。

「わ、私背も低いし、子供っぽいでしょ……旭はもっと落ち着いてて、大人の女の人が好きなのかな〜って、最近考えるの」

「そんなこと……ないよ！」

俺はAの肩をつかんで言った。

「俺が好きなのは、Aだよ。明るくて、俺を元気にしてくれる……そんなAが好きなんだ」

そして優しく頭を撫でれば安心したように笑ってくれた。

「A……手、つながない？」

「……うんっ！」



＿＿純情系男子×ロリ系女子＿＿

(ふふ〜♪)

(……あったかいね)

(うんっ、旭大好き！)

(俺も、好き)






たいっへんお待たせしました！

かわいい系男子×かっこいい系女子___日向 翔陽＿＿→←ドＳ系男子×隠れ純＿粋系女___白布 賢二郎___

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