【短編集】〇〇な君と〇〇な私【HQ】

慰め系男子×泣き虫精神系女子___菅原 孝支___ ページ22

「A？ また暗い顔してるぞー」

笑顔、笑顔！ そう言って私を笑わせそうとしてくれるスガ君。

「……っ。スガ君、ごめんね」

気、使わせちゃったよね。

人に迷惑かけてばっかで……大嫌い、自分なんて大嫌い。

「ん一？ Aが謝る必要なんてないよ」

ポンポン、と私の頭を撫でてくれる。

その手が優しくて、温かくて。

でも……。

「どうせ……私なんか……」

ぼそりと呟く。

「……A、さぁ」

頭を撫でてくれていた手が止まり、静かで落ち着いた声が聞こえる。

びくり、と体がふるえる。

何か気にさわったのだろうか？

「どうせ、とか私なんか、ってあんまり聞いてていい気分じゃないよ」

「それなら聞かなければいいでしょ」

せっかく心配してくれているのに強く当たってしまう。

「スガ君に私の気持ちなんか分かんないでしょっ」

怒鳴った後にハッとなりスガ君を見つめる。

「あ、ちが……ごめっ……」

目に涙が溜まっていく。

いつも私を慰めて笑わせてくれたスガ君。

そんな人に八つ当たりして怒鳴るなんて……私は最低だ。

「A」

スガ君が優しい声で私を呼ぶ。

そして、ギュッと抱き締められた。

「ぁ……スガ君っ!？」

「分かるよ。Aの気持ち、ずっと見てたんだから」

「え……」

何を言ってるの？

「俺は

Aのずっと、好きだったんだから」

腕の力が少し強まり、恥ずかしくて体の体温が上がる。

「だからAが自分自身を否定するのは見てて嫌だよ」

「俺はAの笑った顔が好き！」

スガ君はそう言うとにっと笑った。

「……うん」

いつの間にか目に溜まった涙が無くなっていた。




___慰め系男子×泣き虫精神系女子____

(あ、ありがとう……)

(……返事っ)

(あ、私も……好き、です)

(本当っ？じゃあ両想い！)


めっっつちゃ遅れてごめんなさい!!

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ツンデレ系男子×クー デレ系女子___月島 蛍___→←ドＳ系男子×純粋系女子___影山 飛雄___

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