36 知りたがり ページ37
▼.(轟視点)
「...悪ぃな..ちょっと強引だったかもしれねぇ」
『かなりだよ！』
夕食は好物の蕎麦、着替えのＴシャツからはふわっとAの匂いがして少し変な気分になった。
隠し事が多い奴だと思っていたが、こうしていると無防備でどこか危なっかしい気がする。
なんでだろうな。チラチラ見せる隠し事がたまらなく気になる...
とはいえ、無理矢理押しかけてきたのには少し罪悪感がある。
二人分の食器を洗うAに謝れば、軽く怒りながらもホットミルクを持って戻ってきた。
熱いからなと一言言って、向かい側に座るAは少し大人に見えた。
『...まぁでも、エンデヴァーのこと中途半端に話した俺も悪かったよな。個性のことも隠そうとしてたし..変に悩ませてごめん。轟君がストーカーにならないためにも今日はなんでも答えるよ』
意外にもすんなり話を切り出してくれたAは、ホットミルクをアチっと言いながら飲んでいる。
猫舌なんだな...知らなかった。
右手で少し冷ましてやると優しく笑った。そんな顔知らなかった。
「...Aが知りたい」
『哲学』
範囲広すぎだろ！と言いながらため息をもらし、ゆっくりと俺の顔に手を添える。
優しいミルク味とほんのり温かい唇が重なった。
『じゃあ、ちょっとずつ教えてやる。...まずは個性。轟君も猫舌だろ？』
俺がやったように、俺のホットミルクを個性で冷ます。
少し冷えすぎてたけど、俺にはちょうど良かった。
じゃあ、返すなと言ってもう一度触れた俺の唇はさっきよりも熱いだろう。
『ご、ごめん！変質者とキスとか嫌だったよな！？』
「別に...こんなこと結構やってんのか？」
俺とは裏腹に、何も感じていないような表情のコイツに少し腹が立った。
『病院の時はね...雄英に来てからは個性制限で減ったけど。
大丈夫。俺のキスはノーカン扱いでいいし、俺自身、今までカウントしてないからっ』
「そうか...」
きっとコイツはこれを個性としか思っていないんだろう。
モヤモヤした感情のせいで上手く返事は出来なかった。
『あ。今の個性使用は二人の秘密な！まぁでも流石轟君...イケメンだからちょっとドキドキしたわ...あ！でもやましい気持ちとかないし犯罪者ではないから！訴えないで！』
Aもドキッとしたのか...
俺は一体何を期待しているのか...
よくわからない気持ちだったけどなんだか嬉しかった。
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Noir - なんか..... (2018年3月16日 21時) (
レス) id: 5b7ef34bf6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - かさかさスライムさん» コメントありがとうございます！おしゅしＴ!?oh Yeah！ジャパニーズ文化の神！普通に欲しいです笑 更新頑張りますおすし！ (2018年1月22日 0時) (レス) id: 8069c66cf4 (このIDを非表示/違反報告)
かさかさスライム - おしゅしのＴシャツなら持ってます！（ノリに乗るｗｗ）更新再開嬉しいですしおすし！！更新ふぁいとです！！ (2018年1月20日 23時) (レス) id: 1f085f3530 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ひろとわ。さん» コメントありがとうございます！返信遅れてしまって申し訳ない...ダンゴムシTシャツとか着るのにも買うのにも勇気がいる品物を持つとは..勇者様だなきっと! (2018年1月15日 13時) (レス) id: 8069c66cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ひろとわ。(プロフ) - だんごむしTシャツなら持ってます！← この作品大好きです！更新応援してます！！ (2017年11月18日 13時) (レス) id: eff5283ed6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ x他1人 | 作成日時：2017年8月14日 14時
