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『やばいはぐれた』
冬島であるスノードームアイランドと言われる島に着いたのは良いが、この寒さのせいで、ポーラータング号はボイラーがやられ、おまけに降り積もる雪の除雪に追われ、ほとんどの船員は船に残ることになった。
私を含めて数人は買い出し班として街に出向くことになり、いつものつなぎの上にコートを羽織り、雪道を進む。
地図で知ってはいたが、この島は広いけれどその半分は雪山。街へ行くにはその山を越える必要があった。街の方は海軍も駐在している。だからあえて警備の薄い山の方から島へ入ることになったがこれまた大変だった。
まるでスノードームのような四方八方から吹雪く雪。一度方角が分からなくなれば道を見失うこと間違えなし。
そして見事に道を見失った。
途中で雪山の動物に追い掛け回され、吹雪の中を駆け回っていたら迷子になった。
吹雪は収まったが辺りは一面白一色。動物も、仲間もいなくなっていた。
だが1人ではなかった。
「あ？ここはどこだ？」
私は、雪山でマッチョに出会った。
『あ。こんにちは。あなたも道に迷われた感じです？』
「誰だてめぇ...俺は道に迷ってねぇ！」
特徴的な緑の短髪。片目についた深い傷跡。
鍛え上げられた筋肉がちらりと見える、胸元の空いた服。
顔面偏差値の高い厳ついお兄さん。
多分堅気じゃない。刀何本も持ってるし。
まぁでも迷ってないらしいので、彼についていくことにしたのだが、一向に景色が変わらないし、なんなら同じ場所では？
『あの...やっぱ迷子ですよね？』
「...ま、迷子じゃねぇ...」
ただどこなのか分かんねぇだけだ...ってそれを迷子って言うんだよ。
多分この人脳も筋肉でできてるタイプのマッチョだ。
いやいいけどね。そのむすっとした顔も、転びそうになった時手を差し出してくれた優しさも私は好きだからあなたと道に迷ってもいいんだけどね。
なんせうちの船長に殺されるからなぁ...。逃げたら殺すって言われてるのを思い出して、肝が冷えた。
『...お兄さん。よかったら私に任せてもらえますか？とりあえずここの木切ってもらえます？』
地図はなんとなく頭に入っていた。あとは方角。木の年輪で方角を見て、歩けばどうにかなるだろう。はてなマークを浮かべながらも、お兄さんは見事に木を切ってくれた。
「すげぇなお前...名前は？」
『お兄さんこそ。私は小池Aです。お兄さんは？』
「ロロノア・ゾロ」
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ゆりあ(プロフ) - 錫也さん» コメントありがとうございます！返信が遅くなって申し訳ありません！心臓を抜かれたことにいつ気付くのか(笑)憂鬱な気分が晴れたのならとても嬉しいです！亀更新になるとは思いますが、更新頑張ります！ (6月11日 21時) (
レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
錫也(プロフ) - 迷子剣士と一緒にいる時に心臓握られて「いっったい！は！？心臓抜かれてるんだけど！？」とかキレ散らかしてるの想像して爆笑してますありがとう。憂鬱な気分が晴れました… (5月19日 23時) (レス) @page19 id: 046abef528 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - るらるさん» コメントありがとうございます！ドストライクと言って頂けるなんて...!!狂った夢主を好きだと言って頂けて嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年11月3日 9時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
るらる - 初コメ失礼いたします。破茶滅茶に面白い小説ですごく…なんというか…どストライクです。（）夢主の性格がもう好き←これからも頑張ってください。お体にお気をつけて。 (2022年10月31日 22時) (レス) @page15 id: 83cc784ea6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - さなさん» コメントありがとうございます！これからのオタク夢主との絡みをお楽しみに！面白いと思ってもらえてうれしいです！更新頑張ります！ (2022年10月25日 0時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ | 作成日時：2022年10月23日 12時
