記憶のメロディ ページ7
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Aピアノを弾いて！＿＿＿＿＿。
ウタとエレジアで別れた後、数年の時が経った。
ウタのためだった、どんなに離れていたとしても距離なんて関係ない。赤髪海賊団の家族であることは何も変わらない。そう思い続けて、静かな夜にも少しずつ慣れてきた。
それでも時々、あの歌声が酷く恋しくなる時がある。
Aは、その夜寝つきがあまり良くなかった。
元々ウタと使っていた部屋は、少しだけ広くなって、夜中に怖い夢を見たと言って起こされることもなくなったのに、こうして時々夢にウタが出てくる。気持ちはとっくに整理がついているはずなのに、夢に出てくるとどうしても起きてしまうのはもう癖なのだろう。
久々に見た夢で、ウタはピアノを弾いてほしいとねだっていた。
染みついてしまったウタのお願いを聞いてあげる感覚。
夢の中で久しぶりに、その感覚に襲われて少しだけ懐かしくて嬉しかった。
すっかり目も冴えてしまったので、Aはすっかり埃をかぶっていた小型のピアノを取り出して、甲板まで向かった。
『意外と指は覚えてるんだな...』
今日の船番だったヤソップに一言言ってから、近くにあった樽を椅子代わりにしてピアノを弾く。海へ向かって弾けば多少音は響かないだろう。
立派なグランドピアノとかではなく、持ち運べるような簡易なものだったのでそこまで大きな音は出ない。寝てるやつらのいびきの方がうるさいだろう。きっと睡眠妨害にはなっていない。
そもそも弾けるのかと心配していたが、案外鍵盤に手を置くと自然にウタがよく歌っていた曲の伴奏を指は押さえていた。ピアノなんて弾いたこともなかったのに、ウタが伴奏が欲しいとねだってすごく練習したのを思い出した。何年たっても染みついている。
『この風は どこからきたのと＿＿＿』
彼女の歌声を思い出して口ずさんだ。
どんなに離れていても、年月が経ってもウタの歌声は鮮明に思い出せた。
「...今日は随分と観客が多いようだぜA」
見張り台からAを見るヤソップは小さくそう呟いた。
静かな船の上、そっと波の音に隠れるようにして奏でたメロディは、寝ている船員達にもきっと届いているだろう。
まるで子守歌のようなそんな優しい声と、懐かしいいピアノの音色が静かに響いた。
...
Aは時々こっそり歌ってるし、船員達もこっそり聞いてる。
赤髪海賊団にみんなは、ウタの配信は欠かさず聞くし、みんな重度ファン。
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萬(プロフ) - めっちゃ好きになりました本編泣かせていただきましたまじで親子尊すぎます!リクエストなんですが、海軍IFをまたやって欲しいです海軍主ちゃんとシャンクスの絡みが見たい…（切実）ご検討よろしくお願いいたします！ (4月29日 21時) (
レス) id: 78a5ee3e38 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - 本編といい番外編といい最高過ぎる…！！素敵な作品ありがとうございます！！ (2月29日 16時) (レス) @page30 id: c2bcbcc7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - チキン神様さん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました！これからもよろしくおねがいします！ (2022年12月13日 22時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
チキン神様(プロフ) - ゆりあさん» わざわざ返信ありがとうございます！リクエストを形にしてくださって凄く嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2022年12月11日 22時) (レス) id: a44e6bddf2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - なこさん» なこ様お久し振りです！わたしこそいつも応援ありがとうございます！ちまちま更新しますので、たまに顔出しに来てくれると嬉しいです(笑) (2022年12月11日 21時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ | 作成日時：2022年10月10日 14時
