・ ページ25
.
「「は、は、はくしょいっ！！」」
数日前、レッドフォース号では、2人のくしゃみが響き渡っていた。
「お頭、ウタ...ここに置いてあったもの知らねぇか？」
「い、いやぁ...ズッ知らないよなぁ？ウタ」
「し、知らないヘックシっ」
ルウがシャンクスとウタを問いただす。2人はキョロキョロ目を泳がせている。
その様子を見て、船員達は呆れていた。
「...2人が食ったのは“ハナタラシ”だ」
ハナタラシ。見た目はキノコだが、これは花。受粉後のハナタラシは花弁が鮮やかな色になり、香りも強くなる。まるで果実のような味で、その味は料理人を虜にする。
が、その花粉には強い作用があり鼻水が止まらなくなる。厄介なのは、この花粉に効くのはハナカラシと呼ばれる花の種だけだということ。
「普通は花粉の処理をしてから食うんだ」
『一生鼻垂らせ』
「「いﾞやﾞだぁぁぁああああ！！！」」
というわけで、野草の知識がある私が野草が多く生える島へ単独で行くことになった。
というのは建前で、久しぶりに休暇をもらった。ありがとうベック。
なんて運がいいんだと、のんびりと目当てのハナカラシを探しながら、山道を歩いていたら、視線の先に見知った麦わら帽子が見えた。
『で、逃げようと思ったけど、この伸びる手にぐるぐる巻きにされたって訳』
「いや本当にごめんなさいうちのバカ船長が」
偶然ルフィに会ってそのまま連行されて彼の船まで来た私は、麦わらの一味と顔を合わせ、色々あって少しの間一緒に行動することになった。
『薬学や野草に詳しいクルーがいるのはいいな。助かるよ。お昼もごちそうしてもらって、私の方が頭が上がらない』
「ルフィは言い出すと止められないから」
「そうね。それに赤髪海賊団の船員と話せる機会なんて滅多にないでしょ」
ナミとロビンと一緒に一つのテーブルを囲みながら、島の地図を見る。
男共はうるさいからと、チョッパー以外は向こうへ追いやられた。ここの女は強いな。
「向こうに見える山はハナカラシが生える条件を満たしてるからあると思うぞ！」
『ありがとうチョッパー。物知りだな』
「そ、そんな褒めても嬉しくないぞっこのやろ〜」
チョッパーが教えてくれた場所へ向かおうと席を立とうとするが、それをナミに止められた。
「せっかくだし、ゆっくりしてからいきなさいよっ」
「私ももっと話したいわ」
「俺も！」
ここの船員は船長に似ているらしい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 861人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
萬(プロフ) - めっちゃ好きになりました本編泣かせていただきましたまじで親子尊すぎます!リクエストなんですが、海軍IFをまたやって欲しいです海軍主ちゃんとシャンクスの絡みが見たい…（切実）ご検討よろしくお願いいたします！ (4月29日 21時) (
レス) id: 78a5ee3e38 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - 本編といい番外編といい最高過ぎる…！！素敵な作品ありがとうございます！！ (2月29日 16時) (レス) @page30 id: c2bcbcc7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - チキン神様さん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました！これからもよろしくおねがいします！ (2022年12月13日 22時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
チキン神様(プロフ) - ゆりあさん» わざわざ返信ありがとうございます！リクエストを形にしてくださって凄く嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2022年12月11日 22時) (レス) id: a44e6bddf2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - なこさん» なこ様お久し振りです！わたしこそいつも応援ありがとうございます！ちまちま更新しますので、たまに顔出しに来てくれると嬉しいです(笑) (2022年12月11日 21時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆりあ | 作成日時：2022年10月10日 14時
