赤髪海賊団子育て記 ページ3
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赤髪海賊団は寝不足だった＿＿＿＿。
ウタを育ててから早1年が経とうとしていた頃。ウタは3歳になった。船員達がよくウタに話しかけているからか言葉も増え、身体も一回り大きくなった。子供の成長とは早い。
一般的な発育よりも多少遅れてはいたが、この調子だと順調に大きくなっていくだろう。
最近は、少し遅めのイヤイヤ期を迎え、それに振り回される赤髪海賊団たちはみなげっそりしている。
この間ようやく夜泣きが収まったと思ったらこれだ。赤子とは違い、泣いている理由は多少言葉にできるものの何を言っても「いや」というだけなので、赤子が泣いているのとそうそう変わらない。
泣く子も黙るって言葉は嘘だ。人々から恐れられている海賊達の前でも、彼女のギャン泣きは止められないし、なんならこっちも泣きそうだった。
「...どうすればいいんだベック...なんて言ったらウタは嫌だと言わないんだ...流石に戦闘に連れてはいけないぞ...お前口は上手いだろ」
「お頭ぁ...世の中には男の言葉になびかない女もいるんだ...」
珍しく弱音を吐く赤髪海賊団のトップ2人。
好奇心が旺盛になってきたウタが戦闘に参加したいと聞かないのだ。流石海賊の子...血の気が多い。
頭を抱える2人。そこへ扉が開く音がした。
入ってきたのは、濃い隈をつけたA。若干やせた気がする。
よろよろとしたAを見て、シャンクスは転ばないか心配して腕を広げる。普段であれば無視か拳が飛んでくるはずだが、素直にシャンクスの胸に飛び込むAを見て2人とも目が点になった。
相当疲れている。ウタの世話は殆どAがしている。
『あははシャンクスだぁ...はぁシャンクスか...きっしょ』
「ひでぇ！お前から抱き着いたんだろう！てかなんだ情緒不安定すぎだろ」
「A...お頭に抱き着くなんてどれだけ疲れてるんだ...」
「なんだとベック！Aはちょっと照れやなだけでだな！本当は俺の事...」
「お前もびっくりしてたじゃねーか...」
ベックの言葉に子供の様にぷんすこ怒るシャンクス。
耳元で騒がれたAは、疲れた笑顔をむけてよしよしとシャンクスの頭を撫でだす。いい子だから静かにしてねと。
それが、子供相手にするような口調でもシャンクスは顔を真っ赤にした。
そりゃ意中の相手にこんな態度をされたら誰だって嬉しい。
『あっ...つい癖で...おいシャンクス抱き着くなっ』
「ママ〜」
『こんなでけぇ子供いらねぇよ！』
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萬(プロフ) - めっちゃ好きになりました本編泣かせていただきましたまじで親子尊すぎます!リクエストなんですが、海軍IFをまたやって欲しいです海軍主ちゃんとシャンクスの絡みが見たい…（切実）ご検討よろしくお願いいたします！ (4月29日 21時) (
レス) id: 78a5ee3e38 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - 本編といい番外編といい最高過ぎる…！！素敵な作品ありがとうございます！！ (2月29日 16時) (レス) @page30 id: c2bcbcc7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - チキン神様さん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました！これからもよろしくおねがいします！ (2022年12月13日 22時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
チキン神様(プロフ) - ゆりあさん» わざわざ返信ありがとうございます！リクエストを形にしてくださって凄く嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2022年12月11日 22時) (レス) id: a44e6bddf2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - なこさん» なこ様お久し振りです！わたしこそいつも応援ありがとうございます！ちまちま更新しますので、たまに顔出しに来てくれると嬉しいです(笑) (2022年12月11日 21時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ | 作成日時：2022年10月10日 14時
