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「あははっなんだかんだ仲良いじゃねーかあいつら...」
喧嘩するほど仲が良いというのか、さっきまでいがみ合ってたルフィとウタはあの丘の上まで競争だ！と言って走っていった。なんだかんだ、2人は馬が合うのだろう。あれならすぐに友達になるな。と皆が思った。
そんな若い2人を見送り、大人たちはさて飲みなおすかと言う風にぞろぞろと店内へ戻っていく。Aはというと、どうせ戻ったところで誰かさんに絡まれると知っているので、自分も村を散策でもしようかと店とは逆向きに足を向けたが、その考えは彼にはお見通しだったようだ。
するりと肩に手が回される。
「Aどこ行くんだ？」
『...別に。少し酔ったから風にあたってくる。私のことは良いからあんたは戻って、宴でもなんでもしてこいよ』
「なぁに水くせぇこと言ってんだよ。俺とお前の仲じゃねーか」
『そこまで仲良くねぇだろうが！近い！離れろ！』
身体を寄せるように、Aの方に回した腕に力をこめるシャンクス。Aの嫌がる声を無視して、そのまま何事もなかったかのように話し出す。
「...明日は、買い物に近くに島に寄ろうと思ってんだ。その後もここを拠点にしながら、出航までに必要なものを整えて...」
『...なにが言いたいんだよ』
「あとは、エレジアにも寄ろうと思う」
『...いいんじゃないか。喜ぶだろうよ』
エレジア。別名音楽の都ともいわれる島には、音楽を学ぶ最高の環境がそろっている。音楽好きな人が集う場所。そんな音楽家には名高い島を寄り道しようとするのは、まぎれもなくウタのため。
歌うことが好きな彼女になにかしてあげられないかと悩んでいたのは知っている。物心つく時には海賊だった彼女に少しでも自分の好きなことをさせてあげたいと願う親心的なものだろうか。だけど思ったよりも情がわいてしまって、彼女が島に残りたいなんて言ったら寂しいとこの男は思っているのだろう。
「これが娘を嫁にやる時の心境か...」
『違うだろ。あほ言ってないで、ウタに任せればいいだろそれを私たちは止めちゃいけない』
「あぁ分かってるさ。でもあいつのことだから我慢して俺達を優先しそうでな...ママに似て優しいからっ...いひゃい」
ニコッとAに向けて笑顔を向けるシャンクスの頬を軽くつねる。
その隙に、腕から逃げたAはあーやってらんねぇと言いながら、酒屋へ戻った。
「やっぱおめぇザルじゃねーか」
『うるせぇ』
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アップルパイ(プロフ) - めちゃくちゃ良い作品だった…(泣)神作品すぎるしゆりあさん天才すぎる…この作品に出会えてよかった…夢主も自分好みすぎて…最高の作品をありがとうございます…！！ (2月29日 13時) (
レス) @page43 id: c2bcbcc7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ななせさん» コメントありがとうございます！神作だなんて...!めちゃくちゃ嬉しいです！私もななせ様に出会えてうれしいです！ (2023年1月14日 19時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - なんで今までこんな神作に出会えなかったんだろう (2023年1月13日 22時) (レス) id: fd9fde8179 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - crazyさん» コメントありがとうございます！何度も私のやる気を上げてくださって、最後の最後まで褒めちぎっていただいて...crazy様のことを女神というんです。崇めてます。番外編も作る予定ですので、よろしくお願いします！ (2022年10月9日 10時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 美兎さん» コメントありがとうございます！美兎様、かつらが追い付かないほどの愛のコメントを頂き感謝でいっぱいです！もうきっと出家されてるんですよね。仏のようにこの作品を見守っていただきありがとうございました！ (2022年10月9日 9時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ | 作成日時：2022年9月4日 19時
