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『...介抱するこっちの身にもなれ』
飲み勝負の結果は、Aの一人勝ちであった。
爆睡するルフィとウタを寝かせ、酔いつぶれて目を回すシャンクスに水を渡す。他の船員、村人も頃合いだなと宴はお開きになり、残った何人かで片付けをしていた。
小さくなった焚火を見ながら、シャンクスはAから貰った水を飲む。その目は少し虚ろだ。
「かなわねぇな...」
『分かっててやったのか大馬鹿野郎。ウタもルフィも明日腹壊したらどうすんだ...』
「くくっ酒がまずいとはまだガキだなぁあいつらも」
１つなんでもいう事を聞くなんて言うから、ウタとルフィも参加したいと聞かず、1口だけ飲ませてみれば2人ともうげぇと舌を出していた。結局代わりに私が飲み勝負をする羽目に...。
後になってから、Aが勝ってもお前らの願いは聞かないからなと大人げないことを言うもんだから、悔しがって無理に酒を飲み2人仲良く潰れた。
いじって遊ぶのも大概にしろ。
「近々また海に出るからな...その前に2人をからかいたくなっちまった。なんだかんだウタもルフィがいると楽しそうだし、思い出は一生の宝になる」
『...ウタにエレジアのことは言ったのか？』
「あぁ。寝てる時にだがなっ！...サプライズってことにしよう。ありがとなウタに話す機会を作ってくれて」
『...別に。怒って出てっただけだから何もしてない』
「素直じゃないやつめ...ま、そこも好きだが」
焚火を見たまま、呟くようにそういうシャンクス。隣に座るAの方に身体が傾くが、Aは、それを察して立ち上がる。距離を詰められるとあの感覚も一緒に思い出してしまって無意識に首元に手をやるが、シャンクスは特に反応せずそのまま焚火を見ていた。
「...取って食いやしねぇよ。それとも期待したか？ははっ冗談だ。...飲みの勝負。なんでも１ついうこと聞いてやるって言ったな。なにがいい？」
『なんでもいいのか』
「あぁ。男に二言はねぇ...お前に近づくなって言われたらそうするさ...約束は守る。だから嫌いにはならないでくれ」
シャンクスは相変わらず小さな消えそうな焚火を見つめている。その焚火のように声は消え入りそうだった。この前のことをシャンクスは気にしているのだろう。まるで許しを請う子供だ。
『そんなことよりもっと嫌なこと聞いてもらうからな。それまで首洗って待ってろ』
「やっぱりかなわねぇな...」
Aはシャンクスの隣へ座った。
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アップルパイ(プロフ) - めちゃくちゃ良い作品だった…(泣)神作品すぎるしゆりあさん天才すぎる…この作品に出会えてよかった…夢主も自分好みすぎて…最高の作品をありがとうございます…！！ (2月29日 13時) (
レス) @page43 id: c2bcbcc7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ななせさん» コメントありがとうございます！神作だなんて...!めちゃくちゃ嬉しいです！私もななせ様に出会えてうれしいです！ (2023年1月14日 19時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - なんで今までこんな神作に出会えなかったんだろう (2023年1月13日 22時) (レス) id: fd9fde8179 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - crazyさん» コメントありがとうございます！何度も私のやる気を上げてくださって、最後の最後まで褒めちぎっていただいて...crazy様のことを女神というんです。崇めてます。番外編も作る予定ですので、よろしくお願いします！ (2022年10月9日 10時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 美兎さん» コメントありがとうございます！美兎様、かつらが追い付かないほどの愛のコメントを頂き感謝でいっぱいです！もうきっと出家されてるんですよね。仏のようにこの作品を見守っていただきありがとうございました！ (2022年10月9日 9時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ | 作成日時：2022年9月4日 19時
