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▽.
「...そういやA、髪伸びたな」
『それドラケンにも言われた...そんなに伸びた？。ま、身長に関してはもう隆よりも伸びてると思うけど』
うるせぇとちょっと強めのチョップを隆から食らった。痛い。
家庭科室の横の狭い準備室。横の家庭科室からは、機械音とデザインどうやら布がどうやらと騒ぐ女子の声が薄っすら聞こえる。
私の前にいるのは、バイクとむさくるしい男に囲まれた隆じゃなくて、ミシンと手芸部員に囲まれた三ツ谷隆だった。
この前の集会で私の特攻服の丈が合ってないから直させろといってここに呼び出されたのである。私は今隆に何度目かわからない採寸をしてもらっていた。
「珍しく髪しばってたからそう思ったんだよ」
『あーなるほど。まぁ暑いしね』
少し前にドラケンが結ってくれたみたいな綺麗な三つ編みは私にはできなくて、結局１つに束ねることしかできなかったなんて言えない。普段服装もメンズ寄りで性格も男勝り、髪は伸ばしてみたけどそのまんま...余計に恥ずかしくて言えなかった。
暑かったからと適当に言い訳して、話題をかえて誤魔化した。
『てか別に少しくら丈足らずでもいいって。こんな何回も直してもらうの悪いし...』
「よくねぇ。特攻服は一張羅だ。東卍背負ってんだから妥協なんて許さねぇ。丈なんて何度でも直してやるよ」
『そっか...そうだな。ありがとう』
「おう...まぁそれに」
『ん？それに？』
「お前にはマネキンになってもらうつもりでも呼んだからな！」
『は？またかよ！話が違うぞ隆！！』
丈直し代きっちり働けよと、隆ににっこりと笑顔が向けられた。
身長170以上の女子なんてそうそういないし、細身だからとメンズ服も余裕で入る。
オールマイティーな使い方ができると言って何度も着せ替え人形になったのは今に始まった話ではない。意外と疲れるし、いつもと違う系統の服はどこか恥ずかしいくて苦手だったから、いつも断っていたのに...!
こいつここまで計算してやがったな！くそ野郎！と暴れたけれど、「採寸中は動くなっていったよな？」と、びっくりするくらい低い声で言われたので大人しく受け入れた。
今日はどっと疲れそう。
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ゆりあ(プロフ) - はいじさん» コメントありがとうございます！終わり方結構悩んだのでそう言ってもらえると嬉しいです！新作の方もぜひよろしくお願いします！ (2021年8月29日 16時) (
レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
はいじ - 完結おめでとうございます！少し寂しいけどめちゃめちゃいい終わり方でした...!新作も応援してます！ (2021年8月29日 16時) (レス) id: 9db9b51c86 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - マクドさん» コメントありがとうございます！泣いてもらえるなんて...嬉しくて涙が。他キャラの作品もぼちぼち作る予定ですのでよろしくお願いします！ (2021年8月29日 15時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
マクド - めっちゃ泣きました！好きすぎる！他キャラクターとの作品も待ってます(土下座) (2021年8月29日 15時) (レス) id: accf718d90 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 夜野ちいさん» 完結までお付き合いいただきありがとうございます！感動してもらえるなんて..嬉しい限りです！本当にありがとうございます！！ (2021年8月27日 23時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ | 作成日時：2021年7月23日 15時
