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▼.
結局あの数時間後、ケーキを片手に満足げに帰ってきたグルさん。
思ったよりも早く帰ってきたことに、あっけらかんとしたが粛清しない理由はない。
俺は、いつものごとく何時間も説教をし、倍の仕事を渡したが、あの引き出しで見つけた領収書について言及できずにいた。
金額的にもやけど、隠してあるというような場所にあったっていうこともあり、見られたくないものだった可能性がある...。大先生とかよく浮気しとる女のプレゼントとか隠しとったし...。
なんとなく、見てはいけないもの見つけてしまった気がしてならない。
しかし、領収書の日付あたりからグルさんの脱走が酷くなったようにも思えるから見なかったことにもできない。課題解決にはまず原因を知ることからというし、これが脱走する原因かもしれない。うーんいったいどうするべきか..。
会議中にもかかわらず、ポケットに入った領収書で頭がいっぱいな俺。
そんな俺は、次の外交任務の選出に俺が挙げられていることなんて気づくはずがなかった。
「...オスマンも今回は行けないとなると...そうやなぁトン氏に頼もう。いいか？トントン」
「...おん...」
「では、次回のα国との外交にはトントンが向かう。異論はないな」
「ん?...えわいですか？α国って...」
「なんだトントン。お前が許可しておいて...なんや疲れであんまり会議集中してなかったんか」
「疲れ溜まっとるんはグルッペンのせいやろ。トントンα国で女と遊んできぃや。まぁDTやから無理やろうけどww...え。言い返さへん...グルッペンお前のせいでトントンおかしくなったやろ！！」
「あん？お前がトン氏からも人気なくなっただけやろ」
ギャーギャー言う二人のことよりも、この紙を持っていることがバレたと思い気が気でなかった。領収書にくっついていた小さい紙にα国の住所が書いてあったからだ。
この持ち主であるグルッペンを見る限り、偶然なんだろうがあまりにも都合がよすぎる。α国にこのタイミングで外交なんて...。チャンスではあるが少し怖い。まぁ...下手に断った方が怪しいし、こんないい話逃す手はないが。
「...うるさいで２人とも！次回の外交までにお前らにどう仕事を終わらせさせるか考えとっただけやわ！」
えーやらなんやら文句が聞こえてくるが、そんなもの知らない。
この小切手のことだって、仕事が溜まっとらんだらこんな風にはならんかったんや！
そう心で叫ぶ俺は、α国への外交任務を承諾した。
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ゆりあ(プロフ) - akariさん» コメントありがとうございます！そ、そんなに褒めてもなにも出ないですよ笑 更新頑張ります (2020年11月2日 17時) (
レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
akari(プロフ) - めっちゃ面白かったです！足ベキで表現力が凄すぎて思わず「お゛っ…ひぇぇ」って声出たましw続き読んできます！ (2020年10月17日 1時) (レス) id: b33ff88052 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ペンギンさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて嬉しいです！まだまだ続きますので少々お待ちを！ (2020年7月19日 9時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン - 面白いです。続き待ってます。 (2020年7月16日 22時) (レス) id: 5f842aeb4f (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 黒胡椒さん» コメントありがとうございます！面白いその一言だけでもエネルギーになります！頑張ります！ (2020年3月11日 16時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ | 作成日時：2020年3月8日 22時
