私の人生はまだまだ捨てたもんじゃない４［ワートリ］

第161話 ページ36

修「レプリカは空閑と一緒に旅をして来てて、ネイバーのことに詳しいんだ」

藍「空閑関連のトリガーね........それで、何が腑に落ちないって言うの？」

レ「先程のラービットを解析してみたが、あの一体に相当な量のトリオンが使われていた」

レ「他のトリオン兵も併せれば莫大な費用だ」

レ「これほどのトリオンをこちらの世界に投入すれば、［本国］の備えが手薄になる。通常は避けるべきだ」

レ「しかもその［本国］を手薄にしてまでつぎ込んだ戦力を、集中せずわざわざ分散して使っている。運用の意図が読めない」

藍「敵の狙いならもうわかってるわ」

藍「敵の分散にこっちが対応するのを待って」

まて〜〜

ﾊﾟｶｯ

わあ

藍「バラけたところを新型で捕獲でしょ？」

藍「即戦力になるトリガー使いをさらうのが目的よ」

藍「だから忍田本部長がバラけたＢ級を合流させたんじゃない」

レ「たしかにその可能性はある」

レ「しかしボーダーにはベイルアウトがある」

レ「［捕えられる前にベイルアウト］を徹底すれば、極端な話被害はゼロに抑えられる」

レ「ラッドでの調査を経て、満を持して攻めて来た敵が、そんな簡単なことを見落とすだろうか？」

レ「四方へのトリオン兵の分散進攻」

レ「ラービットによる隊員の捕獲」

レ「本部基地への爆撃」

レ「それらの陰に....敵の真の目的が隠されている気がする」

修「「真の目的」....？」

修「基地の爆撃も見せ掛けだったって言うのか....！？」

レ「本気で陥とす気があれば陥とせただろう」

レ「だがそれはあまりいい手ではない」

藍「どうして？基地を陥とせば勝ったも同然じゃない」

レ「追いつめすぎれば、ブラックトリガーを作られるおそれがある」

修&藍『....!!』

レ「ギリギリに追い込まれれば命を捨てて抵抗する者が現れる」

レ「勝利目前まで攻め込んだ大国が、ブラックトリガーの逆襲を受けて敗走した例が過去いくつもある」

レ「特に補給のない遠征では、戦力の逆転が起きやすい」

修「じゃあ、人型ネイバーが戦いに参加してこないのもそれに警戒して....？」

藍「....悪いけど、おしゃべりはここまでね」

藍「南西地区にもトリオン兵が侵入したわ」

修「!!」


ｽﾞｽﾞｩﾝ

夏「ぎゃーーーーもーーーー!!突破されちゃってんじゃん！」

貴「(マジで突破してくるタイミングが分からんかった!!)」

千「逃げ遅れた人は急いでシェルターへ！」

新３バカ１号「［酉の陣］」

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