か わ い い な ん て い ら な い（ 桃 ）

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知「…大倉先生とも仲良いんだね」

貴「え、まぁ、仲良い、のかな、」

知「…イケメンと仲良しなんだね？」




ぼんやり、ノートの表紙を見つめながら話す知念くんは

何を思ってるのかな、何を思って そんなこと言ってるのかな、

黒目がちの瞳からは、何も読み取れなかった。




貴「…知念くんってさ、」

知「ん？」

貴「可愛いよね」

知「えぇ〜、まぁよく言われるけど 笑」

貴「やっぱり？可愛いもん！笑」

知「涼介から話は聞いてたけどやっぱAちゃん面白いね、笑」

貴「え！なんで！笑」

知「僕ら今日ほぼ初絡みなのに普通 可愛いって言う？笑」

貴「え！ごめん！」

知「別に謝らなくていいんだけどさ 笑

普段はだいぶ仲良くなってから言われるから、ビックリしちゃった 笑」




えへへ、って笑ってる知念くんは当たり前だけどめちゃくちゃ可愛い。




知「僕はイケメンじゃなくて可愛いだから、Aちゃんと仲良くなるの難しいかなぁ、」

貴「ええ！そんなことない！絶対に！断じてない！」




思わず立ち上がった私を ポカーン と見上げてる知念くん。

若干 上目遣いになってて可愛いがマシマシだ！

…じゃなくて！




貴「私は！知念くんと仲良くなりたい、です、」

知「ふふ、僕も、です」




ああ可愛い。本当に可愛い。

なんだろうなぁ、無意識のうちに全部可愛いんだろうなぁ、この人。




知「Aちゃんと仲良くなるにはイケメンじゃないといけない とかないの？笑」

貴「あるわけないじゃんそんなの！笑」

知「よかった、涼介が仲良い女の子ってAちゃんだけだから 何だか気になっちゃって」

貴「あ〜、山田あんまり女子と絡まないもんなぁ」

知「小学校の頃から一緒なんだっけ？」

貴「そうなの、もう腐れ縁だよ、笑」




なんて、ゆるゆる話してたらバンって音を立ててドアが開いたから、

ビックリして私も知念くんも肩が上がった。

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