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美味しいものでお腹いっぱいになった。
私がお手洗いに行ってる間にお会計を済ませてくれていたデキスギ君なテヒョンに、ご馳走様とお礼を言うと満足そうに口を四角くして笑って。
ああ、テヒョンだって。
テヒョンも、びっくりするほど格好良くなったし大人びたけど変わってないところも多くて。
その笑顔を見ると、嬉しくて泣きそうだった。
「テヒョン、みてみて」
TH「前見て歩かないと転ぶよ」
「星が綺麗だよ」
店を出て、駐車場までの道のりで。
お酒のおかげて少しほろ酔った私は、空を見上げながらゆっくり歩いていた。
テヒョンといる時は、いつも星がよく見える。
「ねーテヒョン、手繋ごう？」
TH「手？」
「あの時みたいに、手繋いで星見るの」
３人で手を繋いで流れ星を見たときの事は、今でも鮮明に覚えている。
それくらい私にとって、大事な記憶だった。
TH「Aの手、あったか…」
「へへ。テヒョンの手はつめたいね？」
顔が火照って熱くて。
握ったテヒョンの手を自分の顔に当てた。
「つめたくてきもちいいー…」
TH「……」
綺麗な手。綺麗な指。
手までこんなに綺麗だなんて、ずるいなあ。
テヒョンの手の冷たさが気持ち良くて、火照りがすーっとなくなっていくのを、しばらく感じていた。
と、その時、
もう片方のテヒョンの手が私の腰にまわって、そのままゆっくり抱き寄せた。
ふわりと甘い香りがして。
テヒョンの柔らかい髪が、頬に当たって少しだけくすぐったかった。
「テヒョン？」
ぎゅっと抱き締めたまま、何も言わない。
テヒョンが今、どんな表情をしてるのかも分からなくて不思議に思いながら、背中に手を回す。
頼もしくて、大きな背中だった。
「テヒョンさーん。どうしたの？」
TH「わかんない」
「…？」
TH「なんか今、超幸せだなって…」
「…私も。テヒョンがいてくれて幸せ」
TH「…ずるいから、それ」
表情が見えなくても分かった。
ああ、今、笑ってるんだなって。
手は冷たいのに、抱き締められた時に感じたテヒョンの体は、ほかほかと暖かかった。
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ゆ - ウロボロスに似てますね、、 (2020年4月27日 1時) (
レス) id: ec2b78254f (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - NAKOさん» ありがとうございます！とても励みになります。長々と続きますがこれからもお付き合いください。 (2020年2月2日 7時) (レス) id: 6ad776dd96 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - はるかさん» アイドルではないんです、ごめんなさい(＞人＜;) (2020年2月2日 7時) (レス) id: 6ad776dd96 (このIDを非表示/違反報告)
NAKO(プロフ) - こちらの作品を読んでいるとすごく心が動かされます楽しみに更新待っています。 (2020年1月25日 6時) (レス) id: 945b78ea37 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - アイドル設定ではないんですね。 (2020年1月21日 2時) (レス) id: bcff119160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミツ | 作成日時：2020年1月12日 21時
