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「ごめん…寝てた？」
TH《起きてたよ》
テヒョンはきっと嘘をついた。
だって最初のもしもし、明らかに寝起きって感じの声をしててすぐに嘘だって分かった。
それでも出てくれた事が嬉しくて。
TH《…泣いてる？》
「っ、泣いてないよ。ちょっと寝れなくて」
TH《嘘つくなよ》
「テヒョンだって、」
TH《俺？》
「ほんとは寝てたんでしょ？」
TH《……》
「こんな時間にごめん…やっぱり切るね！」
TH《ちょ、まてまてまてまて！》
「だって眠いでしょ」
TH《泣いてるAほっといて寝れるか》
「…泣いてないもん」
テヒョンの低くて優しい声が心地よかった。
電話だからかまるですぐ近くにいるみたいで、だんだんと心が落ち着いてきた。
TH《A、》
ボタン一つで、テヒョンの声が聞ける。
生きていてくれなきゃ、出来ない事だった。
TH《今、外見れる？》
「うん。…なんで？」
TH《空。すげー綺麗だから》
「……ほんとだ、明るいね」
ベランダに出て、夜空を見上げると。
満天の星が真っ暗な夜を照らしてくれていた。
「でもテヒョン、星に興味無かったくせに」
TH《まあね》
「いつも私が見上げてるの見て、あんな小さいの見て何が楽しいんだよって言ってたよ？」
TH《…そんな事言ってたっけ》
「言ってた。意地悪な事ばっかり」
TH《何でだと思う？》
「私のこと、好きだったんでしょ」
ジヨン先生がよく言ってた。
テヒョンの意地悪は、Aちゃんへの愛情の裏返しなんだよって。だから泣かないでって。
あの頃の仕返しのつもりで言えば、テヒョンは。
TH《うん。好きだった》
「……え、」
TH《A、星見てる時こっち見ないから》
ーーーだから星なんて興味無かったんだよ。
まさかの予想外の返しに、返事に困って。
しばらく黙っていると、テヒョンは笑った。
TH《ばか、冗談だよ》
「な、」
TH《ドキッとした？》
「…テヒョン！」
電話の向こうで、楽しそうな声が聞こえた。
テヒョンの手のひらの上でコロコロと転がされているような気分がして、少しむっとした。
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ゆ - ウロボロスに似てますね、、 (2020年4月27日 1時) (
レス) id: ec2b78254f (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - NAKOさん» ありがとうございます！とても励みになります。長々と続きますがこれからもお付き合いください。 (2020年2月2日 7時) (レス) id: 6ad776dd96 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - はるかさん» アイドルではないんです、ごめんなさい(＞人＜;) (2020年2月2日 7時) (レス) id: 6ad776dd96 (このIDを非表示/違反報告)
NAKO(プロフ) - こちらの作品を読んでいるとすごく心が動かされます楽しみに更新待っています。 (2020年1月25日 6時) (レス) id: 945b78ea37 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - アイドル設定ではないんですね。 (2020年1月21日 2時) (レス) id: bcff119160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミツ | 作成日時：2020年1月12日 21時
