【55】離れる決意 ページ5
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惜しみながら帰っていくジミンちゃんの背中を見届けて、私は心が落ち着くまでしばらくタクシー乗り場のベンチに座って動かなかった。
さすがに変だと思ったドライバーさんが降りてきて、心配したように声を掛けてくるから重い腰をあげてタクシーに乗り込んだ。
家の前に着いて、私は自分の家に入らずに。
電話帳から名前を探して、窓から明かりが漏れるそこを見上げながら携帯を耳に当てた。
JK「もしもし」
ワンコールもしないうちに、すぐに声が聞こえた。
「……今、出てこれる？」
声を発してから、しまった、と思った。
さっきまで泣きすぎて、思わず声が裏返ってしまったのをジョングクは気が付いたのか、いつもはこんな時間にだの、面倒だの言うくせに何も言わず。
JK「ん、待ってて」
そんな返事が聞こえてからしばらくして。
扉が開いて、ジョングクの姿が見えて。
また泣きそうになるのをぐっと堪えた。
JK「……泣いたの？」
私の顔を見るなり、すぐにバレて。
顔を見られないように慌てて俯いたけど、顔を覗き込まれて無駄に終わってしまった。
JK「家あがる？」
「…や、いい」
JK「……なんつー顔してんの」
たぶん、もう化粧がよれてしまってどんな恐ろしい顔をしてるのか分からない。
ジョングクはそんな私の顔に触れようと手を伸ばしたけど、私が一歩引いて距離をとったせいでピタリと動きが止まった。
「ジョングク、お願いがあるの」
とびきり不細工な顔で見上げる。
JK「改まって、何？」
「私ジョングクと、距離を置くことにする」
JK「……は？」
これだけ毎日一緒にいちゃ、逆に気付けないことだってあるかもしれない。
そのせいで、ジミンちゃんを傷付けてしまったのだから。
「しばらくいろいろ考えたい。…ごめん」
JK「いろいろ？何だよそれ」
「お願いだから、しばらく私と距離を置いて」
JK「お前何言っ、」
「…ほんとにごめん……っ」
それだけ言って、逃げるように。
ジョングクに背を向けて家の中に入る。
JK「……勝手に決めんなよ、」
そんな私に、ジョングクは苦しそうに呟いた。
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ミツ(プロフ) - (名前)わかなさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´ω`*) (2020年2月9日 2時) (
レス) id: 6ad776dd96 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - カナタさん» カナタさん初めまして、と、返すの遅くなりごめんなさい(；ω；)下手くそな文章なのにキュンキュンして貰えて嬉しいです！完結させて良かったなって思えました。最後までありがとうございました！ (2020年2月9日 2時) (レス) id: 6ad776dd96 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)わかな(プロフ) - もう最高です(*´-`) (2020年1月17日 19時) (レス) id: 3c8d998032 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - はじめまして^^ 一気読みさせていただきました！推しとのお話だったので読み始めたらもぅ胸キュンが凄すぎて夜中に一人で悶えました！！ジミちゃんが良い子すぎて幸せになってほしいのとテヒョンとスアちゃんが結ばれることを祈ります^^ とても素敵な作品でした！ (2019年12月15日 4時) (レス) id: 9f93c96a0f (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - レイコさん» ジミンちゃんのお話も考え中ですので、その際はまたよろしくお願いします！有難うございます(*´ー｀*) (2019年12月11日 21時) (レス) id: 6ad776dd96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミツ | 作成日時：2019年9月23日 11時
