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MJ「ヤージョングガ、この色男め」
JK「は?」
それからしばらくしてジョングクが教室に帰ってきて、入ってくるなり始まったミンジュンのウザ絡みに眉間に皺を寄せていた。
超絶不機嫌になるジョングクなんて御構い無しに、強引に肩を組んで頰をつんつんしている。
さすがに周囲のざわついた視線にも気が付いたのか、さらに表情が険しくなっていく。
JK「…面倒くさ」
ジョングクは吐き捨てるようにそう言った。
告白されたのか、なんて言われたのか、ジョングクはどう返事をしたのか、上手くいったのか。
聞きたい事はいっぱいあるのに、うまく言葉が出てこなくて視線すら合わせられずにいた。
もしも自分の望んでいる答えが返って来なかった時どんな反応をすればいいんだろうって。
「…トイレ行ってくる」
全然分からなくて、そこから逃げるしか無かった。
…可愛くないなあ、私。
なんだかジョングクの顔が見れなくなって、不自然にその場を立ち去った。
教室を出て、しばらくぼーっと廊下を歩く。
後ろからずっと私と同じペースで歩いてくる足音に気付いて立ち止まると、足音も同時に止まる。
「なんでついてくるの?」
振り返れば、まだ不機嫌そうなジョングクが。
JK「この先にトイレ無いけど」
「………」
JK「どこ行くんだよ」
トイレに行くつもりなんて無くて、まさかジョングクがついて来てるなんて思わなかった。
「ジョングクには関係ないもん」
JK「…あっそ」
いつになく素っ気ない返事。
そんなジョングクにむかっとした私は、また背中を向けてさっきよりも早足で歩き始める。
するとジョングクは私の腕を勢いよく掴んだ。
JK「じゃあ何しても関係ないよな?」
「…わっ、」
ーーーーーーーーー……
馬鹿力なジョングクが御構い無しに引っ張るから、体のバランスを崩して転びそうになった。
すぐ近くにあった空き教室のドアを開けると、ジョングクは私をそこに強引に押し入れて。
一瞬の出来事で頭がついて行かなかったけど、壁に体が押し付けられて逃げ場が無くなってしまった。
「なに、すんの…っ、」
JK「俺から逃げるなんて100年早い」
「退かないと蹴るよ」
JK「おう、本気で来い」
「………」
私を包囲するジョングクは、少し楽しそうに笑った。
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ミツ(プロフ) - (名前)わかなさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´ω`*) (2020年2月9日 2時) (レス) id: 6ad776dd96 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - カナタさん» カナタさん初めまして、と、返すの遅くなりごめんなさい(;ω;)下手くそな文章なのにキュンキュンして貰えて嬉しいです!完結させて良かったなって思えました。最後までありがとうございました! (2020年2月9日 2時) (レス) id: 6ad776dd96 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)わかな(プロフ) - もう最高です(*´-`) (2020年1月17日 19時) (レス) id: 3c8d998032 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - はじめまして^^ 一気読みさせていただきました!推しとのお話だったので読み始めたらもぅ胸キュンが凄すぎて夜中に一人で悶えました!!ジミちゃんが良い子すぎて幸せになってほしいのとテヒョンとスアちゃんが結ばれることを祈ります^^ とても素敵な作品でした! (2019年12月15日 4時) (レス) id: 9f93c96a0f (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - レイコさん» ジミンちゃんのお話も考え中ですので、その際はまたよろしくお願いします!有難うございます(*´ー`*) (2019年12月11日 21時) (レス) id: 6ad776dd96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミツ | 作成日時:2019年9月23日 11時