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「借り物競争出場する選手の入場です。」



入場すると、すぐに始まった。
1年生からなので私は2番目。



よーいどん!!と言う掛け声と共に

第一走者が走っていくのを眺めている。







自分の番が来るのなんてあっという間で



走るのが嫌いな私は
1番最後に残った紙を取る。









「紫のもの、、?」



思わず1人で呟いていて

周りを見渡す。



え、難しくない?

赤とか青でもよかったじゃん…


お題を決めた人への文句が少し漏れつつも


早くゴールしなきゃ

物が見つからなくて1人残るのって結構恥ずかしい。




私知らない人に声かけて
紫の私物借りなきゃいけないの?


そういうものだよね、借り物競走って。



今更少し後悔し始める。




あー、紫って言えば深澤さん紫団だったなあって


借り物競走待機列3年生の方へと目をやると





深澤さんがブンブンとこちらに手を振りながら

お題なんだったの!と紙を開くジェスチャーをしている。







…あ、その頭についてるやつ


借りたい、かも。






紙を持って深澤さんの元へ走る。

やだなあ、走ってる顔とか見られるの。





深「なあに!どうしたの!お題は!?」




「はちまき!!貸してください!!」




頭に手をかけようとすると



その手は深澤さんに掴まれて


え、けち、貸してくれないの?




そう思ったのも束の間
深澤さんは私の手を引いて走り出す。








「なんで!?

私深澤さん借りたいんじゃないんだけど!!」




深「わかってるよ!!

髪セットしてるから、

これつけんの結構手こずってんのよ!!

俺付きでもいいでしょ!」




走りながらそんな会話をして



冷やかす周りの声をよそに

手を繋いで2人でゴールまで。





借り物競走だから
人と走っているのはもちろん私だけで


みんなに好きな人かな?なんて勘違いされてる。










深「はあー、つかれた、」




「なんか、すみません」



深「んーん、いいのよ、役に立てて良かった。」




そう言って頭を撫でられる。


私もハチマキつけるの手こずったんだけどな(笑)




列に戻るよう指示されて


「深澤さん、もう戻っていいみたい、

ありがとう!」


背中をさすりながら声をかける。




深「礼はまた今度もらうね」



「あげるなんて言ってない」

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悠吏(プロフ) - アリスさん» 返信遅くなりすみません( ; ; )今月中には続き書いて再公開致しますので今しばらくお待ちください( ; ; ) (2022年10月14日 11時) (レス) id: 456ac7b189 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 続編のパスワード教えていただきたいです🙇‍♀️ (2022年10月7日 22時) (レス) @page47 id: d30078f37c (このIDを非表示/違反報告)
悠吏(プロフ) - こたまりさん» ありがとうございます!続編も良かったらお願いします! (2016年3月10日 18時) (レス) id: 19ca95c767 (このIDを非表示/違反報告)
こたまり - 面白かったです! (2016年3月9日 15時) (レス) id: f743f30378 (このIDを非表示/違反報告)
悠吏(プロフ) - のんさん» ありがとうございます!!頑張って更新していきますね! (2016年3月2日 9時) (レス) id: 19ca95c767 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠吏 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年1月26日 1時

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