寮暮らしの5人さん【黒紫青赤白】

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夜寝る前の事。


部屋に入ると



「え、なにしてるの？」





.





深「Aちゃんの事、

待ってるに決まってんじゃん。」


私の勉強机の椅子に堂々と座っている深澤さん。





「もう私寝る…よ？」




深「えー、構ってよぉ」




子供っぽく甘えて見ようが

可愛くないんだからね。






こっち向いて


真剣な瞳で見られても…




「おやすみ。」


そう言って構う事なく布団に入った。






深澤さんの扱い方いまいち分かんないんだもん。



そんなに私に構って

私のこと早く追い出したいんでしょ？





残念だけどその手には乗らないよ


諦めてよね。




.






深「テスト期間、毎日ラウの部屋行ってたくせに。」



「勉強は大切だからね。」


当たり前でしょ、勉強しないとだもん。


ラウちゃんにどれだけお世話になったことか。






深「俺寝る前ここに来てたんだよ」



「そうなんだ。」




深「そうなの、毎日。」



「すごいですね、」



深「だから今日は構ってよ？」





「そもそも何の用でそんなに毎日…

私3年生の勉強は分かんないよ？」






深「なにそれ、俺の気も知らないでさ、」





え？なに？俺の気って。


早く追い出したいって気持ちのこと？



…だからその手には乗らないってば。







「どうして毎日来るの？

来なかったらいいじゃん？」





.







深「そうだね、もういいや。」





お？私の事追い出すの諦めてくれた？

うん、最初からこれでいいんだよね？









深澤さんは部屋を出て行った。








それにしても

なにこの喧嘩みたいなの…




私何も悪くないよね？

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