寮暮らしの5人さん【黒紫青赤白】

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先に深澤さんから…




２度も同じミスをしないように念のためのノック


返事がないのでそのままドアを開けると案の定爆睡。




もう声を掛けても起きないと思った私は
他の人より倍増しで体を揺らして起こした。



案外すぐに目を覚ましてくれたんだけど






深「ん〜眠いよぉ…」



私「起きてくださーい！！！」


駄々をこねる深澤さんに

負けじと大声を出した。






深「ん。」



こちらへと両手を伸ばす深澤さん。

起こして、って？…めんどくさ。






私は両手を持ち引っ張ると



ガッと腕を掴み返されて
体重が持って行かれてしまう



「わっ！」




深「つーかまーえた！」


一緒に倒れこんだ私に
作戦成功と言わんばかりの笑みを浮かべる。




深澤さんの首元からはほんのりいい匂いがして

吸い込まれそう。




なんて。






私は一緒に倒れこんだのをいい事に
ベッドから突き落とすように追い出した。



深「乱暴だなあ〜」



なんて言いながら

部屋を出るときに
後ろから思いっきり抱きついてくる深澤さん







深「Aちゃん、背ちっさいねえ」


「うるさいです。」


かなり体重をかけられていて重い。

けどこんな所でへこたれるわけにもいかない。



私はその状態のまま歩き、渡辺さんの部屋に入った。

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