Baby girl【青】

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You side






大学から帰る途中






『あ、Aちゃーん、おはよお』





「あ！深澤さんおはようございます！」





手を振り声をかけてきたのはサークルの先輩。

深澤辰哉さん。


新歓の時から気にかけてくれていて

酔ったところを何回かお世話を…



見苦しいところ申し訳ない。








深「もー帰り？今日来ないの？」






「今日は胃を休めます」






深「飲まなきゃいいのに、」


わら、なんて語尾についてそうな

深澤さんはふわふわした喋り方をする。







するとパッとなべの方に視線をやる深澤さん。







深「あ、いつも迎えに来てる子だよね？」






翔「どうも。」




なべはいつも"あの深澤って奴気を付けろよ"


って言うだけあって目がひとつも笑っていない。






深「あれ、俺もしかして嫌われてる？わら

はじめまして、Aちゃんの彼氏？」







「いや、

翔「そうです」




私の言葉はすぐ遮られた。




深澤さんは一瞬不思議な顔をして、


深「そっか！ じゃあね〜」




って笑った。







.








目「しょっぴーおもしろすぎ」





「ねえなんで嘘つくの！？」




面白がるめめとは正反対の私。







翔「なに？好きなの？」



不機嫌そうに
全く笑ってない目をこちらに向ける






「ちがうけど！」





翔「困ることあるか？」






「…」





嘘とはいえども、困ることがあるかって言われると

別にない。



特に好きな人がいる訳じゃないし…






.








翔「あんまり愛想振り撒きすぎんなよ。」






少し不貞腐れた私の背中を


落ち込むなよなんて言いたげに

めめはポンポンって叩いてくれた。

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