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あれからどれくらい時間が経っただろう
ただ手元にあった温かった飲みかけのカフェラテが冷たくなっていることだけが分かる
もう辺りは真っ暗で街灯だけが光を放っている
Aと別れたあとそれなりに彼女は作ったけれど
どの恋も長続きしなくてAだったらななんて最低な考えばかり浮かんでしまっていたから
誰かとAを知らぬうちに
どこか比べてたことに気付く
「帰るか…」
重い足取りでベンチを立ち上がり容器を捨てにゴミ箱の前に来た
冷たいカフェラテなんてもう飲みたくないけど
残したまま捨てちゃうのはなぜか今日だけはもったいない気がして
ゴミ箱の前から立ち去る
数ヶ月後、仕事帰りにポストを開くとAから結婚式の招待状が届いていた
もちろん、出席に丸をした
友達として彼女を送り出したかったから
結婚式当日
かっこいい新郎と並ぶAの顔は幸せそうで
君が求めていた幸せなんだろうなと思った
初めから俺にチャンスなんて存在しなかった
このまま引き止めたって君の未来を変えるだけ
幸せに出来る保証なんてないんだ
繋いでいた君の手を離してしまった
後悔が自分を苦しめるだけだった。
「おめでとう。幸せになれよ」
あの時言えなかった言葉と共に
君とサヨナラをした。
〜話を変更しました。書いていた話はいつか掲載します。〜
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作者名：天伽 | 作成日時：2022年11月9日 17時
