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放課後
サナは部活で、光成は学年で学級委員の集まりがあるみたいで
一人で帰ることになった。
自転車通学のサナ、方向は違うけど同じ電車通学の光成。
中1の時は駅まで一緒に帰っていた。
「ねぇ、チューして」
歩いていると目の前にカップルがいて彼女さんが彼氏にキスを迫っていた。
「人前ではしねぇって」
「誰も見てないから」
彼氏はめんどくさそうに携帯から顔を上げた
その顔は隣の席の黒田くんだった。
“「あいつ、めっちゃ女癖悪くて所謂遊び人みたいな？感じ」”
ふと、サナの言葉を思い出した。
自分は関わらないほうがいいと脳内に信号が鳴った。
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『ただいまー』
「あら、おかえり」
カバンをソファーに投げて身体も制服のままソファーに投げる
『あー疲れた』
ソファーに身を預けると一気に疲れが襲ってきた。
「ほら、スカートが皺になるから着替えてきなさい」
『はいはい、今日お姉ちゃんは？』
「飲み会だって、お友達が早めに誕生日祝ってくれるみたいよ」
『あっもうそろそろお姉ちゃん、誕生日か』
私が病気になったせいで、色々我慢したりしたと思う。
それでも私の病室に通ってそばにいてくれたお姉ちゃん
今度の休みの日、プレゼントでも買いに行こうかな
.
ローマ字で自分の名前が書かれたプレートがかかっている部屋に入る
机の上の一冊のノートが視界に入る
これは私が病気になった時
病気について必死に調べて書き留めたノートだ。
“遺伝性の肺の病”
“国の難病に指定されている病”
“若年や女性に好発的”
“治療法はまだ見つかってない”
“10年生きた人はほとんどいない”
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作者名：天伽 | 作成日時：2022年4月11日 16時
