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遊園地へは、新宿駅から高速バスで行くことになった。
僕が集合場所の新宿西口交番前に到着した時、そこにはあじとあじの彼女がいた。
あじの彼女はミニスカートを穿き、長く伸ばした髪にパーマをかけ、やたらめったらおっ ぱ いが大きかった。いかにも女の子という感じだ。
「ちょっとトイレ行ってくるね」
軽く挨拶を済ませたあと、あじの彼女はあじにそう告げてこの場を離れた。
「うっちー、遠藤さん誘えたんだね！良かったね」
まるで自分のことかのように喜んでるあじはとても良い奴だ。
「ありがとう」
何故か照れ臭い
「どうせなら今日告白しちゃいなよ」
「えっ？」
「観覧車で告白ってロマンチックじゃん」
そんな下手な演出…かと言ってなきにしもあらずだった。
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全員が集まった後は高速バスのターミナルに向かった。事前に購入しておいた電子チケットを使って、到着したバスへ乗り込む。
二人掛けの座席が二ライン。僕だちは3ペア分のシートを押さえているけれど、具体的に誰がどこに座るかは決めていない。だけどどうなるかは、簡単に予想がつく。
まず、あじとあじの彼女がペアで座った。彼女が窓側。
次に、通路を挟んだ隣の席に深田とあじの彼女の友達、田村さんがペアで座った。田村さんが窓側。
そして、僕と遠藤さんが残る。
「内村くん、窓側と通路側どっちがいい？」
「どっちでもいいよ」
「じゃあわたし通路側」
二人で深田たちの後ろの席に座る。
予想通りだ。みんなが僕と遠藤さんをくっつけるために動いているなら、こうならないわけがない。
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作者名：天伽 | 作成日時：2021年10月21日 18時
