S.tiger【病系短編集】6

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Side元太


宮「ゼ―、ハー…」



やっと泣き止んでくれたけど、まだちょっと息苦しそうなちゃか。


こういうときは、横になると余計に辛いらしい。来たときベッドに積んであった布団も、横になれないときに寄っかかってたやつだって、教えてもらった。


体しんどいのに寝れないとか、マジでかわいそうだな…。





宮「…げんた、」

元「ん？」


ちゃかはもじもじしながら俺の名前を呼ぶと、俺の肩にコテンと頭を乗っけてきた。


宮「こうしてて、いい？」

元「え、これで寝んの？俺はいいけど首痛くね？」

宮「いい。…げんたの近く、あんしん。」

そう言ってふにゃっと笑うと、ちゃかはすぐに目を閉じた。



元「…かわいい(笑)。」


寝顔が赤ちゃんなのはいつものことだけど、今日のちゃかはしゃべり方までふにゃふにゃしてて超かわいい。


俺はいつもちゃかにお世話される側だから、今日はお世話する側になってるのがちょっと新鮮(笑)。

ちゃかが俺に甘えてくるのはレアだし、実はちょっと嬉しいとこもあるんだよね(笑)。






元「……ん？」


まって。今気づいたけど、この状況じゃ俺動けなくね？俺が動いたら、100パーちゃかが起きちゃうし。うわ〜、やったわ。お世話できん…。



しょうがないから、スマホで暇つぶし。今のうちに喘息のこと、調べてみようかな。


元「う〜ん？」


適当に開いたサイトは、漢字だらけでなかなか読めない。それでも、何回か読むうちに少しずつわかってきた。

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