・ ページ32
Side龍也
龍「…出てこないね、」
宮「もう寝たのかな?」
インターホンを押してからだいぶ経つけど、なかなかまつくが出てこない。
宮「もう、帰る?」
ちゃかの言葉に頷きかけたとき、目の前のドアがゆっくり開いた。
龍「え、まつく……?」
出てきたまつくの顔は、見たことないくらい真っ白。背中を丸めて、フラフラしながら立っていた。
倉「なん、で、きたの?」
龍「なんでって…、」
心配だからに決まってんじゃん。
喉を出かかったその言葉は、まつくの苦しそうな息遣いにかき消された。
倉「…っはぁ、うっ」
まつくの背中が急に大きく波打つ。まつくは俺たちを玄関に残したまま、家の中に駆け込んだ。
倉「ゲッホゲホ、っうぇ、ハァハァ、」
聞いてるこっちまで苦しくなるような声に、思わずちゃかと顔を見合わせる。ちゃかは靴を脱いで中に上がると、玄関に突っ立ったままの俺に小さな声で耳打ちをした。
宮「これ、病院連れてった方がいいかも。表に車回しといてくれる?」
龍「わ、わかった。」
ちゃかの言う通り、外に出て車を移動させる。2人を待っている間に、スマホで夜もやってる近くの病院を探すことにした。
宮「しめ、おまたせ。」
まあまあ近そうな病院を見つけたのとほぼ同じタイミングで、後部座席のドアが開いた。
龍「…やっぱ病院行った方がいい感じ?」
ぐったりした様子で車に乗り込んだまつくを、ルームミラー越しにチラッと見る。
宮「うん、昼間から何回も戻してるみたいだし。…今やってる病院ってありそう?」
龍「一個見つけた。今からそこ行ってみるね。」
宮「お願い。」
310人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「TravisJapan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かおり - すみません、パスワード教えていただいたいです!全てお願いします! (2023年1月7日 23時) (レス) id: fcc852425b (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ - ありがとうございますm(_ _)m (2022年1月30日 12時) (レス) id: 8c7e5fe0be (このIDを非表示/違反報告)
おさと(プロフ) - ぺえさん» ぺえさん、お返事ありがとうございます!内容の詳細について、承知いたしました! (2022年1月30日 12時) (レス) id: c1210c5b99 (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ - いつもリクエスト書いていただきありがとうございますm(_ _)m (2022年1月30日 4時) (レス) id: 8c7e5fe0be (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ - 食べ物とかのアレルギーで、運動してしまったことによって起こってしまったみたいな感じでお願いしたいです、書きづらいようでしたら、全然変えてもらって大丈夫です!メンバーはのえるくんとしめちゃんでお願いしたいです! (2022年1月30日 4時) (レス) id: 8c7e5fe0be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おさと | 作成日時:2022年1月1日 19時