S.tiger【病系短編集】6

闇に揺れる（白×桃） ページ24

のえる×しめ

・パン様リクエスト(如恵留くん喘息)

・リアル設定





Side龍也


宮「しめ、そろそろ休憩にしない？」

龍「…あぁ、いいよ。一回休憩にしようか。」


じゃあ10分後にスタートね。と声をかけると、レッスン室の空気が一気に緩むのが分かった。



飲み物を取りに行く人、タオルに顔を埋めている人、すぐにその場に座る人。


動きはそれぞれだけど、なんとなくみんなの表情が硬いように見える。





今日は俺が振付した曲の、振り入れの日。色々考えて作ってきたんだけど、逆に欲張りすぎちゃったのかな。結構混乱してる人が多い気がするんだよね。




龍「う〜ん…。」

宮「なに？結構迷ってる？」

龍「うん…。ちょっとアイディア詰め込みすぎたかなって、」

宮「休憩終わったら、みんなの意見聞いてみるのもありなんじゃない？…まあ、今のままでも十分いい感じだけどね。」


しめも休憩しなよ？と言って優しく笑うと、ちゃかはレッスン室を出て行った。



龍「…意見、か。」

ポツリとつぶやいて、レッスン室を見回す。



実は今日、一番気になってるのはある人が全然意見を言ってくれないこと。いつもはわりと言ってくれる方なのに。俺の振付、よっぽど気に入らなかったとか？



レッスン室の隅っこでしゃがんでいるその人の後ろ姿を見ても、何となくモヤモヤするだけ。


…いっそのこと、今話してみた方がいいのかな。

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