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「俺、先生のことも仲間だと思ってますよ。ていうか、今仲間になりました。」


え、と喉から空気が抜けるような情けない声が出た。


「仲間」なんてまぶしすぎる言葉だと思っていたら、まさかの不意打ちだ。


「まつくと、元太のこと守る仲間です。守り隊、です。」

上手いこと言った、とでも言いたそうに少し自慢げに胸を張っている。


でも俺は、そんな茶目っ気たっぷりな彼の姿に笑顔を返すことすらできなかった。



「…俺には、そんな資格ないです。そんな力、ありません。」


元太の意識は今も戻らない。この現状が、俺の力不足を証明しているじゃないか。



「…力、ありますよ。」

「え、?」

「心って調子が悪くても見た目にわからないから、色々大変なんです。でも、先生は気づいてくれましたよね?」


あれは、気づいたと言えるんだろうか。夏に元太と気を失った松倉さんが搬送されてきたとき、明らかにパニックになりかけていたのは確かだ。付き添いでそういう状態になる人も珍しくない。


ただ、彼がやけに慣れた手つきで取り出した頓服に既視感があった。それだけだ。ただの、偶然だ。



「俺、すごいなって思ったんです。人の痛みに気づけるって、誰でもできることじゃないと思うから。“知ってる”って、強いです。俺にはない力です。」

まっすぐな瞳が、喉を出かかった否定の言葉をねじ伏せる。



最近は、ずっと自分で自分の無力さを責め続けていた。久しぶりに自分に向けられた肯定の言葉はあまりにまぶしくて、少しだけめまいがした。

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おさと(プロフ) - おもちさん» おもち様、はじめまして!コメント、とても嬉しく励みになります…!ありがとうございます!!これからも少しずつ更新してまいりますので、ぜひお付き合いのほどよろしくお願いいたします! (2022年1月26日 16時) (レス) id: c1210c5b99 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - はじめまして!更新ありがとうございます。密かに読ませていただいてました。2人の関係性とても素敵です。これからも更新楽しみにしています! (2022年1月25日 21時) (レス) @page32 id: 5462cacf1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おさと | 作成日時:2021年10月3日 10時

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