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「海斗って、もう働いてんの？」
興味津々といった様子で、元太が聞いてくる。
「うん。今年の春に大学卒業して、新社会人(笑)。」
「すげぇ〜。会社って、楽しい？」
うん、楽しいよ。
本当はそう答えたかったけど、それはできなかった。
別に嫌な会社ではないけど、慣れない社会人生活に心が折れかけていたから。今日だって、新人のくせにずる休みしちゃったし。
「…まあ、生きてりゃ色々あるよな！」
黙り込んでしまった俺を見て何かを察したのか、元太が明るい声で沈黙を破ってくれた。こうやって気遣いができるところ、小さいころから変わってないな。
「…元太は？今何やってんの？」
「俺？今は……学生、かな。」
そっか。元太は俺の2歳下だから、まだ学生で全然おかしくないよな。
「そっか、学生か。大学？」
「うん！」
大学か〜。俺も戻りてえな…。
社会人生活に疲れ切っていた俺は、すっかり感傷に浸ってしまった。
「…てかさ、海斗大学はどこだったの？海斗ってマジ家族大好きなイメージだったからさ、一人暮らししてんの正直意外なんだけど！」
「…えっと、大学はこっちじゃないけど、一人暮らしはしてたよ。」
俺は苦笑いで答えるしかなかった。
10年会ってないだけで、俺には元太には言えないような秘密ができてしまっていたんだ。
「そう、なんだ。………あ。海斗、連絡先交換しようよ。せっかくまた会えたんだからさ、たまに遊ぼうぜ！」
俺は「もちろん。」と返事をして、スマホを取り出した。
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おさと(プロフ) - おもちさん» おもち様、はじめまして！コメント、とても嬉しく励みになります…！ありがとうございます！！これからも少しずつ更新してまいりますので、ぜひお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2022年1月26日 16時) (
レス) id: c1210c5b99 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - はじめまして！更新ありがとうございます。密かに読ませていただいてました。2人の関係性とても素敵です。これからも更新楽しみにしています！ (2022年1月25日 21時) (レス) @page32 id: 5462cacf1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさと | 作成日時：2021年10月3日 10時
