・ ページ3
「お邪魔しまーす。…おぉ、すげぇ！マジで1人暮らししてんだ！」
松田元太
それが、俺の隣で無邪気に笑っているこいつの名前だ。
元太は、俺より2歳年下の幼馴染。もともと元太の家と俺の実家が隣同士で、俺たちは物心がついたときから本当の家族みたいに過ごしてきた。
俺が中学に上がったくらいのころに、元太の家が引っ越してしまって、それ以来ほぼ音信不通みたいになっていたけど。
「…なに？」
台所からお茶を持っていくと、ニヤニヤしてる元太と目が合った。
「…いや。海斗、めっちゃ大人だなって思って。」
「そうかな？」
それを言うなら、元太の方がずっと大人っぽくなったように見える。小さいころからかっこいい顔だったけど、今目の前にいる元太はさらにイケメンになっていた。
「なんかガッチリしちゃってさ〜。」
そう言って、元太が茶化すように俺の肩をたたいた。
まあ、確かに昔よりは筋肉もついたかも。……身長は、あんまり伸びなかったけど。
「元太は、……ちょっと痩せた？」
昔も全然太ってるとかではなかったんだけど、今はさらにシュッとした感じだ。なんとなく顔も小さくなったような気がする。
「…あ。いや、もちろんいい意味で！」
何となく微妙な表情になってしまった元太を見て、俺は慌てて付け足した。
元太は「ありがと。」とだけつぶやくと、小さく笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おさと(プロフ) - おもちさん» おもち様、はじめまして！コメント、とても嬉しく励みになります…！ありがとうございます！！これからも少しずつ更新してまいりますので、ぜひお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2022年1月26日 16時) (
レス) id: c1210c5b99 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - はじめまして！更新ありがとうございます。密かに読ませていただいてました。2人の関係性とても素敵です。これからも更新楽しみにしています！ (2022年1月25日 21時) (レス) @page32 id: 5462cacf1f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おさと | 作成日時：2021年10月3日 10時
