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海「…兄ちゃん!?」
パタパタと常に動いてるはずの兄ちゃんの手足が、不自然に突っ張る。少しすると、全身ががくがくと震え出した。
「…おっと、発作きちゃったか。」
やけに冷静な母親が、座位保持椅子のベルトがしっかり兄ちゃんの体を固定していることを確認する。俺はそれをぼんやりと見つめながら、やっと「発作」の意味を思い出した。
海「……兄ちゃん、てんかんの発作落ち着いてたんじゃないのかよ?」
「うーん…。まあ最近、ちょっとね、」
海「ちょっと、じゃねえよ!無理させるからだろ!?…ていうか、俺が来ると兄ちゃんいっつも寝てたの、まさか毎回発作起こしてたからじゃねえよな?」
口ごもった母親を見て、俺は開いた口がふさがらなかった。
おかしいとは思ってたんだ。兄ちゃんの様子を見たくて実家に来る度、いつも兄ちゃんは寝ていて。あれは、発作の後で眠り込んでしまってたからなんだ。腑に落ちたくはないけど、やっと理由が分かってしまった。
海「…っなんで?なんでこんな無理してまで、スピーチなんか、」
すぐに発作が治まった兄ちゃんに、俺はかすれた声をぶつけた。ほぼ閉じかけていたはずの兄ちゃんの目が、うっすら開いて俺をとらえる。
龍「…っあ、うぁ、…っ!、かあ、か、わい、い」
海「かわいい?」
聞き返した俺の頭に、曲がりっぱなしの兄ちゃんの手が触れる。撫でるように、その手がぎこちなく左右に動いて俺の髪をくしゃくしゃにした。
龍「っう、うぅ……め、っわく、?」
海「別に、迷惑じゃないけど…。」
口ごもった俺を見て、兄ちゃんが悲しそうに手を引っ込める。疲れ切ったように、優しい目が閉じられてしまった。
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雅 - ↓もしよろしければ書いていただけると嬉しいです。ご検討のほど宜しくお願い致します。 (2022年10月30日 21時) (レス) id: 7d488f5410 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 赤が酷いトゥレットに苦しむお話。白目を剥いたり、身体が勝手に暴れたり、大きな声が出たり、意味のわからない声を出し続けたり、首振りが止まらず吐いたり。症状でストレスが溜まり、ストレスで症状が悪化する負のループ。友達も出来ず双子の黄だけが唯一の味方。 (2022年10月30日 21時) (レス) id: 7d488f5410 (このIDを非表示/違反報告)
こまち - そして貯めたお金で誕生日プレゼントを買おうとしていた。しかし何も知らない桃はその日も緑を叱る。そして翌日。プレゼントを買った緑はバイトを終え急いで帰ろうとし交通事故に遭う。病院に駆けつけた桃は冷たくなった緑と対面。全ての事実を知った桃は泣き崩れた。 (2022年10月26日 18時) (レス) id: e020254286 (このIDを非表示/違反報告)
こまち - 桃×緑(兄弟)のお話をお願いします。早くに親を亡くし2人で暮らす。弟の緑は最近夜遅くまで帰ってこず桃との関係はピリピリ。でも実は家計が苦しくても自分を養ってくれる桃のため学生の緑は複数のバイトを掛け持ち夜遅くまで働いていた。→ (2022年10月26日 18時) (レス) id: e020254286 (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ(プロフ) - こんばんは!リクエスト失礼します🙇🏻♀️「やさしいひと」がすごく好きなので、同じ設定でまたお話書いていただきたいです!よろしくお願いします、おさと様のペースでこれからも更新頑張ってください、楽しみにしてます! (2022年10月26日 0時) (レス) id: 8c7e5fe0be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おさと | 作成日時:2022年10月16日 19時