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Side海人
さすが都会、深夜でも少し走ればそれなりに人通りのある道に出ることができた。
この際、俺はどんな目で見られたっていい。恥を捨てて「助けてください!」と声を張り上げながら、俺は通行人にメモをもって近づいた。
「なに!?キモイ!」
俺の声にスマホから顔を上げた女は、幽霊でも見たような顔で逃げ出してしまった。夜の街灯に照らし出された真っ赤な唇が、汚い言葉の形に動く。
キモくても、何でもいい。ただこのメモを見て救急車を呼んでくれればなんだっていいのに、それから何人に声をかけても誰1人足を止めてくれなかった。
海「…っ!?」
何人目かわからない通行人に声をかけてまた無視されたとき、後ろから強く腕を引っ張られた。慌てて振り向くと、酒臭い息が顔にかかる。
立っていたのは、真っ赤な顔をしたおっさんだった。唾を飛ばしながら何かを言っているけど、明らかに早口で内容が読み取れない。
でも、足を止めて俺を見ていること自体がチャンスだ。俺はここぞとばかりにおっさんにメモをつきだして、声を振り絞った
…その時だった。
“う・る・さ・い!”
初めて、おっさんの口が読めた。おっさんの拳が近づいてくるのが、スローモーションに見える。ヤバい、と思ったときには、俺はもうアスファルトの地面に倒れこんでいた。
…なんだ、思ったより殴られるのって痛くねえんだな。俺は鼻先で笑いながら、すぐに立ち上がった。
ずっとマシだ。さっきの痛みに比べれば。
ついさっき、あの瞬間に比べれば痛くもないし怖くもない。
おっさん、あんたにはわかんねえだろ?
今まで喧嘩した時でもゆっくり動いていた親友の口が、まるで別人みたいな速さで動くことが、言葉を1つも受け取れなかったことが、どんだけ痛いか。
世界でたった1人の親友の命が危ない今の状況が、どんだけ怖いか―
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雅 - ↓もしよろしければ書いていただけると嬉しいです。ご検討のほど宜しくお願い致します。 (2022年10月30日 21時) (レス) id: 7d488f5410 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 赤が酷いトゥレットに苦しむお話。白目を剥いたり、身体が勝手に暴れたり、大きな声が出たり、意味のわからない声を出し続けたり、首振りが止まらず吐いたり。症状でストレスが溜まり、ストレスで症状が悪化する負のループ。友達も出来ず双子の黄だけが唯一の味方。 (2022年10月30日 21時) (レス) id: 7d488f5410 (このIDを非表示/違反報告)
こまち - そして貯めたお金で誕生日プレゼントを買おうとしていた。しかし何も知らない桃はその日も緑を叱る。そして翌日。プレゼントを買った緑はバイトを終え急いで帰ろうとし交通事故に遭う。病院に駆けつけた桃は冷たくなった緑と対面。全ての事実を知った桃は泣き崩れた。 (2022年10月26日 18時) (レス) id: e020254286 (このIDを非表示/違反報告)
こまち - 桃×緑(兄弟)のお話をお願いします。早くに親を亡くし2人で暮らす。弟の緑は最近夜遅くまで帰ってこず桃との関係はピリピリ。でも実は家計が苦しくても自分を養ってくれる桃のため学生の緑は複数のバイトを掛け持ち夜遅くまで働いていた。→ (2022年10月26日 18時) (レス) id: e020254286 (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ(プロフ) - こんばんは!リクエスト失礼します🙇🏻♀️「やさしいひと」がすごく好きなので、同じ設定でまたお話書いていただきたいです!よろしくお願いします、おさと様のペースでこれからも更新頑張ってください、楽しみにしてます! (2022年10月26日 0時) (レス) id: 8c7e5fe0be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おさと | 作成日時:2022年10月16日 19時