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Side松倉
突然倒れた元太は、そのまま緊急の手術をすることになった。
夜中までかかるような、大手術。当然俺は家に帰されたけど、どうしても元太のことが頭から離れなくて、次の日も朝一で病院に行った。
看護師さんから、まだ意識が戻ってないとか病室に戻ってきたばかりだとか、色々言われたけど関係ない。
俺は息をするのも忘れて、夢中で病室のドアを開けた。
倉「元太、来……」
俺は、出かかったいつもの台詞を途中で飲み込んだ。病室を間違えたかもしれない、と思ったからだ。
ドラマでよく見るやつだ、としか思えなかった。大げさな機械に囲まれたベッド。ここに、元太がいるとは思えない。
でも、一歩一歩ベッドに近づくうちに見覚えのあるキリっとした眉毛がはっきり見えてきた。
眉毛と、閉じられた目。それしか見えないのに、そのたった2つのパーツが目の前で眠っている人が元太だってことを無理やり教えてくる。
倉「…っなんだよ、これ、！」
元太の口には、無理やりねじ込んだようにしか見えない管が差し込まれていた。元太が、まるで機械の一部になってしまったみたいだった。
頭は真っ白な包帯で覆われていて、染める機会の少ない元太のサラサラの黒髪を完全に隠している。震える指先で触れてみると、それは思ったよりずっと固かった。
倉「…なあ、元太。俺、来たんだけど？」
いくら顔を近づけても、本当に唇が触れそうなくらい近づいても、元太の目は開かない。人工呼吸器と口の境目が見えた瞬間背中がゾクゾクして、俺は思わず後ずさりした。
怖いと、思ってしまった。見れば見るほど、ここで眠っているのが元太だと認められなくなっていく。飽きるほど見てきた元太の笑顔の記憶と、目の前の映像がぐちゃぐちゃに混ざる。
パチン、と自分の脳みそが火花を散らして動きを止める。気づけば俺は、元太に背中を向けて走り出していた。
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雅 - ↓もしよろしければ書いていただけると嬉しいです。ご検討のほど宜しくお願い致します。 (2022年10月30日 21時) (
レス) id: 7d488f5410 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 赤が酷いトゥレットに苦しむお話。白目を剥いたり、身体が勝手に暴れたり、大きな声が出たり、意味のわからない声を出し続けたり、首振りが止まらず吐いたり。症状でストレスが溜まり、ストレスで症状が悪化する負のループ。友達も出来ず双子の黄だけが唯一の味方。 (2022年10月30日 21時) (レス) id: 7d488f5410 (このIDを非表示/違反報告)
こまち - そして貯めたお金で誕生日プレゼントを買おうとしていた。しかし何も知らない桃はその日も緑を叱る。そして翌日。プレゼントを買った緑はバイトを終え急いで帰ろうとし交通事故に遭う。病院に駆けつけた桃は冷たくなった緑と対面。全ての事実を知った桃は泣き崩れた。 (2022年10月26日 18時) (レス) id: e020254286 (このIDを非表示/違反報告)
こまち - 桃×緑(兄弟)のお話をお願いします。早くに親を亡くし2人で暮らす。弟の緑は最近夜遅くまで帰ってこず桃との関係はピリピリ。でも実は家計が苦しくても自分を養ってくれる桃のため学生の緑は複数のバイトを掛け持ち夜遅くまで働いていた。→ (2022年10月26日 18時) (レス) id: e020254286 (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ(プロフ) - こんばんは！リクエスト失礼します🙇🏻♀️「やさしいひと」がすごく好きなので、同じ設定でまたお話書いていただきたいです！よろしくお願いします、おさと様のペースでこれからも更新頑張ってください、楽しみにしてます！ (2022年10月26日 0時) (レス) id: 8c7e5fe0be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさと | 作成日時：2022年10月16日 19時
