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宮「…め、っ!ぁ、めっ!」
久しぶりに、海斗の怒った顔を見た。駄々をこねるみたいに、海斗がこわばった手を振り回す。
これ以上海斗の体調が悪くなる前に帰った方がいいと思ったんだけど、これじゃ逆効果だ。余計に体力も使うし、興奮してしまう。
閑「わ、わかった。わかったから、海斗。落ち着いて?」
宮「し、ず。かぇ、ら、ぁいっ!」
閑「うん、まだ帰らないよ。もう少し、ここにいような。」
必死になだめているうちに、やっと海斗の動きが落ち着く。疲れた様子で息を吐く海斗を見て、俺は強く後悔した。
海斗は、あんなに目をキラキラさせて喜んでいたのに。このまま帰ったら、ただの嫌な思い出になってしまう。ちゃんと楽しい思い出にしてあげなくてどうするんだ。
閑「…そうだ、海斗。わたあめ、買ってみようか。」
俺の声がよく聞こえなかったのか、海斗の首がこてんと右に傾く。わ、た、あ、め、と大きな声で言い直すと、海斗の黒目がちな瞳が一気に生き生きとし始めた。
宮「っ…!うぁ、わ、っわぁーめ!」
わたあめ、わたあめ、と嬉しそうに繰り返していた海斗は、本物を目の前にするとさらにはしゃぎ出した。
宮「…っし、ず!っお、ぉい、しっ!」
もしかしたら見るだけで終わってしまうかもしれないと思っていたけど、海斗はなんとかわたあめを口にすることができた。
大きくてフワフワのわたあめに小さな顔を埋めるように、夢中でほおばる海斗は本当にかわいい。そして、それを見ている俺はなぜか泣きそうだった。
閑「…口、ベタベタじゃん(笑)。」
宮「うぅ、…んっ!」
濡らしたハンカチで口を拭っている間も、大きく反っている海斗の全身から喜びがあふれていた。
こういう時、もっと俺に語彙力があればと思う。愛おしい、とかいう言葉でも何か足りなくて、ただ温かいものに胸が満たされて潰れそうだ。
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雅 - ↓もしよろしければ書いていただけると嬉しいです。ご検討のほど宜しくお願い致します。 (2022年10月30日 21時) (レス) id: 7d488f5410 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 赤が酷いトゥレットに苦しむお話。白目を剥いたり、身体が勝手に暴れたり、大きな声が出たり、意味のわからない声を出し続けたり、首振りが止まらず吐いたり。症状でストレスが溜まり、ストレスで症状が悪化する負のループ。友達も出来ず双子の黄だけが唯一の味方。 (2022年10月30日 21時) (レス) id: 7d488f5410 (このIDを非表示/違反報告)
こまち - そして貯めたお金で誕生日プレゼントを買おうとしていた。しかし何も知らない桃はその日も緑を叱る。そして翌日。プレゼントを買った緑はバイトを終え急いで帰ろうとし交通事故に遭う。病院に駆けつけた桃は冷たくなった緑と対面。全ての事実を知った桃は泣き崩れた。 (2022年10月26日 18時) (レス) id: e020254286 (このIDを非表示/違反報告)
こまち - 桃×緑(兄弟)のお話をお願いします。早くに親を亡くし2人で暮らす。弟の緑は最近夜遅くまで帰ってこず桃との関係はピリピリ。でも実は家計が苦しくても自分を養ってくれる桃のため学生の緑は複数のバイトを掛け持ち夜遅くまで働いていた。→ (2022年10月26日 18時) (レス) id: e020254286 (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ(プロフ) - こんばんは!リクエスト失礼します🙇🏻♀️「やさしいひと」がすごく好きなので、同じ設定でまたお話書いていただきたいです!よろしくお願いします、おさと様のペースでこれからも更新頑張ってください、楽しみにしてます! (2022年10月26日 0時) (レス) id: 8c7e5fe0be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おさと | 作成日時:2022年10月16日 19時