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「ねぇーもぉー遅いんだけど。
超心配した。電話も繋がらねぇーし。」

「えっ!!遅い!?終電…」


「それは最悪の話なの。

本当は22時には帰ってきて欲しいの!」




押しつぶされそうなハグ…というか

もはや武器のような筋肉に挟まれて

込められた力強さでひかるの気持ちが伝わる。




「…ごめん…なのかな?
いや、約束守ってるし…

ん、でも心配させたことはごめん。
あと、心配してくれてありがとう。」




遥か上から、おでこをすりすりさせて



「んんー…ごめん。

ありがとうって言ってくれてありがとう…」




ちっちゃい、うれしそうな声で。



こんなに身体の大きい筋肉だらけの男が

ここまでかわいくなるのは
なぜなのか…?




「わたしが魅力的すぎるのか…」

「えっ!?何それ!どう言うこと?ねぇ。」

「え、だから、
わたしって魅力的なんだなぁって話。」

「もぉー本当やだ。また告られたの?」

「いや、ちが「違くないっしょ。」


被せ気味に勘違いしてる…!



「もぉー本当やめて、そう言うの。
言わなくていいから。まじ無理。

え、なんで?
なんで今そんな事言ったの?
もぉーーーーだから行ってほしくないのっ!」

「ちょっと、わっ!待って!」




お姫様抱っことはまた違う

連れ去られるような形で担がれて



「魅力しかねーもん。
そんなの俺が一番分かってるし。

っつーか、他の奴らが見た事ねーA
俺いっぱい知ってるし。…そうでしょ?」




にっこり笑ってるけど

いやいや、

押さえ付けられてる手首折れそうなんですけど。




「ね、ひかる、ちょっと痛いんだけど。」

「今ひーくん、拗ねてるんで。」

「分かってる。あとそういう意味じゃなくて、」

「拗ねてるから今なんにも聞きたくない。」



優しいけど、どこか怒ってるような

そんなキスで思考が止まる。



「…ひか、る…」

「なんにも聞きたくねーけど
俺の名前呼ぶAの声と、」

 

素肌に触れる大きな手、

器用にわたしをほぐしていく長い指



「んんっ、…あっ、気持ちぃ…!」

「そう言う声は聞きたいから、
このあともずーっと我慢しないでね?」





我慢なんて到底できない

ただひたすらに

甘くて長い夜が始まる。


.

ただ真面目な彼→←すぐ拗ねる彼



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あん - しょっぴーの甘えん坊って出来ますか (4月18日 1時) (レス) id: 6a0341d158 (このIDを非表示/違反報告)
kyk(プロフ) - ゆうあっぴさん» コメントとてもうれしかったです。ありがとうございます! (9月2日 21時) (レス) @page27 id: 1d2c3ab6b5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあっぴ(プロフ) - めっちゃ面白いです!できればなんですが、めめの嫉妬もみてみたいです!頑張ってください❗ (8月4日 17時) (レス) @page21 id: 9ffae385ff (このIDを非表示/違反報告)
kyk(プロフ) - ねこもちのいえさん» すみません、教えて頂きありがとうございました! (2022年3月20日 21時) (レス) id: 6e5d509964 (このIDを非表示/違反報告)
ねこもちのいえ(プロフ) - オリフラ立ってますよ (2022年3月20日 18時) (レス) id: 4975fb6260 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kyk | 作成日時:2022年3月20日 16時

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